10年目の「SOULFLOWER」について。 | 松多壱岱オフィシャルブログ
ASSH第21回公演・旗揚げ15周年記念興行 『SOUL FLOWER ver.2017』

監督したPVが完成しました。

初演は2007年。
ちょうど10年が経ちました。
SOULFLOWERのテーマは色あせることなく、
そしてさらに深く濃くなってきている気がします。
時代とともに。

9.11から16年も経ってるんですね。
世界が終わってしまうのではないかと思ってしまったあの衝撃。
クリエイターの端くれとして何かを叫ばなければと思った日。

そして3.11。
忘れられないのは僕だけではないと思います。

SOULFLOWERを上演するときは、世界的にリンクするようなことがおきます。

いまの様々な世界を巡る事柄。
アメリカではトランプが現れ壁を造ると言いだしました。
日本では音楽を習うのに著作権がどうのってとある企業が言いだしました。
そこに音楽の本質があるのでしょうか。

先日行った台湾。
龍山寺というパワースポットとしても有名はお寺を訪れました。
そこでは様々な人々が祈りを捧げていました。
そして、誰彼ともなくお経を詠唱し始めると、みながそろって歌うようにお経を読み出しました。
それはまるで空に吸い込まれる歌のように。
鳥肌が立ち、心が洗われるのを感じました。

あれが祈りだと思いました。

もしかして、あれが音楽の本質なんじゃないかと感じました。

そして、先日の稽古、ラストのシーンで僕は台湾の龍山寺で聞いたお経を思い出し、
最近では演出していてもほとんど流すことがなかった涙が溢れました。

言葉にならない想いをたくさん紡ぎました。

初日まで、もうすぐ。