「大ちゃんあたし、結婚願望とか全然ないわー。」
とかいい続けてきた彼女の結婚相手は、年上の医者。
世の中結婚したくても出来ない人が大勢いるのになんだこの世知辛さ。
宮ねえ美人だったなー。
一緒にバイトしたり、なぜか彼女が出演してたあいのり見たり、以前コピー書いたとあるCMに出演してもらったり、また一緒に仕事したり。
いろいろ思い出して、なんかしんみり。
会場には元ギターの野木やロマンスジョーで出演したショートフィルムの監督の難波氏などもいて、旧交あたためた。
しかし、最近なんだ、あれか？
２ブロックがはやってるのか世の男子の髪型は？
かなりの割合で２ブロックだらけだった。
正直、古いぜその感覚。
これからは俺のような狙いのわからない高校デビューみたいな金髪が流行するぜ。
ただ、やっぱり２ブロックはいいよな。
俺もけっこう２ブロック的ニュアンスよくしていた。
もちろんこの人の影響だ。
あーかっこいい。
猛牛としか言いようが無い。
だから世の中の男子に言いたいんだけど、天山VS川田戦や天山VS秋山戦などを見ずして２ブロックにするのは言語道断だ。
あと話ずれるけど「言語道断」って響き超カッコいい。
「大東文化大学」くらいカッコいい。
…話がずれまくったけど、とにかく宮ねえの結婚式は楽しかった。
友人の挨拶でスピーチしたら、へべれけすぎてシモネタだらけになっちゃったけど。
なんかブーケ代わりにゲットしたブロッコリーの束食いすぎて歯が痛かったけど。
楽しかった。
あー楽しかったでもやっぱ結婚式いくと金減るなーなんて思いながら庶民いちょーかは帰宅。
財布の中身に唖然としつつも、まあとにかくべろべろだし、幸せな気分で寝た。
帰宅後少しして引き出物を見ると、手紙が。
「大ちゃん、本当は私、だいちゃんと結婚したかったの。前歯が無いからやめたわ。」
とかは全く書いてなくて、まあ、いいことが書いてあった。
そしてその手紙の横にはなにやらチケット状のものが。
なんじゃろかと、鼻くそをほじりながら開けると…
ディズニーのペアチケット…！！！！！
「たまにはゆっくりしてきて～」というメモも。
宮ねえ、俺、実はこの１年無職貫いてきたから、すげーゆっくりしてきたんだよ…！
それなのにあなたはなんて優しい…！
この２枚のチケットで誰かといちゃいちゃしてくるよ…！
ありがとう…！！
私はその２枚を換金すべくチケットショップへと駆け出した（完）