参考文献 〜「一日一生」(酒井雄哉) | ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ

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参考文献 〜「一日一生」(酒井雄哉)

 

 

自分なりに腑に落ちると、人はついそこで考えるのをやめにしちゃう。でも答えが分からないといつまでも考えるだろう。 肝心なのは答えを得ることじゃなく、考え続けることなんだな。(p84)

 

 勉強して知識を広げ、物事をわきまえるっていうことも、もちろん大切だけれど、それをそのままにしておかないで、自分のできることを実践していくということなんだな。知っていることを生かすことができないってことは、結局、生かすところまで学んでなかったってことになるんだよな。やってみて初めて、難しい、これは自分の手には負えないということも分かる。じゃあどうしようかと考える。それはやってみないと分からない。やらないで分かったような気になっていることが案外多いんじゃないかな。
 自分自身が感じて味わって初めて本当の意味で「知る」ことができる。 人生は自分の力で知っていくしか仕方ないんじゃないかと思うんだよ。(p97)

 

当時は、まさか自分がそんな行をやるとは思わないしね。その話はすぐに忘れてしまった。全然頭の中に残っていなかったはずなんだけど、人間追い込まれるとね、不思議とすっかり忘れていたはずのことがどこからか蘇ってくるんだね。(p106)

 

気がつかないところに、いろんな教材があるんだよ。 心を静かにとぎすませ るとその場所その場所で、何かを教えてくれるんじゃないか。身の回りに宝がたくさんあるんじゃないかと思うんだよ。(p115)

 

天台では「教行一致」といって、教えと行うことは一体にならなきゃだめだと説いている。知ることと実践すること、どちらも大事なんだ。孔子も「両輪のごとく」と言っているけれど、同じ轍で走らないと車が傾いてしまって走れないように、物事にはその二つの要素が必要なんだね。(p117)

 

すぐに分からなくていい。時間がかかってもいいから、自分が実践してみたことや体験したことの意味を、大切に考え続けてみるといい。「ああ、あれはそういうことなのかもしれない・・・・・・」 と思ったとき、自分のものになっているのに気づくだろう。(p122)

 

目次

第一章 一日一生

一日が一生、と思って生きる
身の丈に合ったことを毎日くるくる繰り返す
仏さんは、人生を見通している
足が疲れたなら、肩で歩けばいい
ありのままの自分としかっと向き合い続ける
人からすごいと思われなくたっていいんだよ
「一日」を中心に生きる
人は毎日、新しい気持ちで出会える

第二章 道
生き残ったのは、生き「残された」ということ
長い長い引き揚げの旅が教えてくれたこと
同じことを、ぐるぐるぐるぐる繰り返している
どんな目にあったとしても
人の心には闇がある
ある日突然、妻は逝ってしまった
人生の出会いはある日突然やってくる
仏が見せた夜叉の顔
自分は何のために生まれてきたのか、なにするべきか問い続ける
その答えを、一生考え続けなさい

第三章 行
衣を染める朝露も、いつしか琵琶湖にそそぐ
歩くことが、きっと何かを教えてくれる
知りたいと思ったら、実践すること
仏さんが教えてくれた親子の情愛
息を吸って吐く。呼吸の大切さ
仏はいったいどこにいるのか
身の回りに宝がたくさんある
学ぶことと、実践することは両輪
ゆっくりと、時間をかけて分かっていくことがある

第四章 命
ほっこり温かな祖父母のぬくもり
大きな父の背中におぶわれた冬の日
子供はおぶったりおぶわれたりして育つ
夜店で母が隠した父の姿
心と心が繋がっていた父と母
東京大空襲の時に鹿児島で見た夢
死を目前とした兄と弟
一生懸命生きる背中を子供に見せる

命が尽きれば死んで、他の命を支えるんだよ

第五章 調和
桜は、精いっぱい咲いている
人は自然の中で生き、生かされている
重い荷物を負う中国の子供たちにみた 「大志」
心のありようはいろいろなものに作用される
本当は同じものを見ているのかもしれない
命あるものはみな繋がっている
まだ、たったの三万日しか生きていないんだなあ

 

 

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