今回は、これから実際に絵を描いていく中で
自分の絵だ!オリジナルだ!などと言って手を抜かないためのパクリの法則を話します。
これからキャラを描くにしても背景を描くにしても、
リアリティというものが大事になってきます。
漫画やアニメの場合は基本的にデフォルメされており、
リアルとは少し違うタッチで表現されています。
しかし、あれはリアルから一番大事な線だけを残してそれ以外をそぎ落とすという
ものすごく高度な技術が使われています。
デフォルメというのは実はものすごく難しい高等技術で出来ているのです。
リアル絵⇒線が多い
デフォルメ⇒線が少ない
これは基本ですが、しかし線画少ない=簡単というわけではありません。
例えば服のしわ。
実はよく見るとものすごく布が折れ曲がっていて線が多いです。
しかし、漫画とかの場合は1~3本ぐらいの線で見事に表現されていたりします。
それは数あるしわの中から服のたれ具合、体の上に着衣しているということを
最も強く表現している線を的確に選んでいるのです。
下の画像を見てください。
右は線が少なく少しデフォルメされている。
ほとんどの人がまず右から描こうとします。
すると、実は既に簡略化されているものですのでいざ資料のない服のしわを
描こうとすると分からなくなってしまいます。
だからまずは、リアルさを追求してください。
そしてリアルを理解して初めてくずしに入って、リアリティを求めるようにしましょう。
リアリティというのは、嘘でいいんです。
ただ、それっぽく見せるというのが重要なポイントになります。
例えば、アニメだとよく行われますが『巨人の星』の星飛雄馬。
実はリアルタイムでみると分かりませんが投球の際に腕が無くなっています。
それは嘘であり、リアルではありませんが、それっぽくなっていい味になるんです。
簡略化とはいえ腕まで無くしてしまうのだから凄いですよね。
しかし、それはリアルな投球フォームを正しく理解しているからこそ出来る技です。
だからまずは、背景にしろなんにしろ資料をよく見て完璧にパクってください。
「これだとパクリになるから、ちょっと変えよう。」とかしないでください。
完全にパクって物にして、そこから初めてくずしにいってください。
そして、簡略化しないこと。
細かいディティールまでこだわりましょう。
これを繰り返していれば、いずれ見なくても、想像出来なくても、形をデータで
描いていくことが可能になります。
ココがああだからこうなるはずだ!と論理的に見て判断出来る目と頭を持ちましょう。
⇒もう一つの脳があなたの望みを叶える