資料等に詳細な情報が乏しい標高約170m・比高約130mの山田城(鳥取市青谷町山田)だが、ある資料に位置が記載されているのを見つけた(42番)…
山田城は、因幡誌などに名が見えるが、歴史的背景は不明…
西麓の山田集落から直登
激しい薮を突き抜け登って行くと、途中に曲輪と思われる削平地が二段 現れる
そして頂部の尾根の西側には、帯曲輪が三段ほど展開している…
そして頂部の尾根上にはかなりの広さの曲輪が
しかも何故か雑木が切り払われている…
そこから北へ向かう…
途中、激しい竹薮の中で、ガサガサと音が…
鹿か猪でもいるのか…
鎌鉈と熊撃退スプレーを構え、笛を吹き鳴らしてみると…
激しくガサガサ薮を掻き分ける音…
逃げたのかと思ったが、音が遠ざからない…
今度は鎌鉈で手近な木を叩く…と…
竹薮の中で姿の見えない何かが吠えた
この腹に響く重低音の咆哮は…熊
しかし、何故か逃げ出しもせず、襲っても来ず、同じ辺りでガサガサしている
しばし待ったが、状況に変化がないので、一旦遠ざかり、尾根の横の斜面に退避…
流石に心臓の鼓動が激しい…
一瞬、「このまま下山しようか」との思いが頭を掠める…
今度は人数と武器を増やし、再び挑むか…
いや、此処で逃げては、俺の心が折れた事になる…そのままでは、次も、その次も逃げる事を選ぶだろう…
それでは自分自身を誇る事が出来ない…生きてる価値の無い負け犬だ…
真正面に立ち塞がるならば、切れ
折れない心で進む事に(笑)
しかし尾根上の竹薮は進むのに大変そうだし、その中には熊…
尾根の横の斜面を横移動し、北へ…
すると、北曲輪群の主郭
その北西に曲輪が一段
さらに北へ向かうと、広い曲輪が
さらに北には、尾根上に長く伸びる曲輪…
北へ登り、広めな出丸のような曲輪
その北にも曲輪が一段見られた
さて、北曲輪群は見たが、最初に登り切った尾根の南側は…
しかし、向こうに戻るには、熊がいたポイントを越えねばならん
しかし、結局戻る(笑)
熊がいたポイントを大きく迂回し、元の場所へ…
そこから南へ向かう…と、再び前方の薮の中でガサガサと音が…
また笛を吹き鳴らす…すると、またあの咆哮が
さっきの熊が此処に移動していたのか
一旦遠ざかり、距離を取る…
南に遺構があるかどうか分からんし、このまま下山するか…
いや、それでは(以下同文)
西へ迂回し、尾根へ登り直すと、中曲輪群の西二郭へ
さらに登り、主郭…
ここは、さっき熊がいたポイントに近いので、最大限に用心しながら進む…
主郭の南東部には空堀のような溝が
緩傾斜の南二郭
さらに南へ進むと、何故か薮が切り払われた曲輪
そこから南へ登って行くと、南曲輪群の北二郭
かなり広い南曲輪群主郭
主郭の南には腰曲輪があり、その南の尾根は削られ、細く長く伸びる土橋に
これにより搦手を防御していたのだろう
そこからそのまま西へ下山しようと下り始めたが…
近くの草むらから、突然何かが
またもや熊なのか
走り去りかけ、途中で振り向いた時に撮影
今度は猪だったが…
やはり猪は逃げるんだよな…
熊や猪が数多く棲む山田城遠望
今年は熊が多いと新聞で見たが、まさに…
実地踏査を元に作成した概略図
(※①~③は、熊や猪に遭遇した位置)
軌跡ログ
単独での山中徘徊は大変に危険です、なるべく熟練者を含む複数で行動する事を心がけましょう
旧気高郡青谷町の城