中村城 豊岡市出石町 | 山城攻略日記

山城攻略日記

北海道から沖縄まで、日本全国の有名所の城を旅し…
現在は地元・鳥取を中心とした城巡りの日々(^-^)/

中村城(豊岡市出石町中村)

土地の古老の伝えるところによれば「此隅山城が落城し、山名氏が最後の力を尽くして有子山城に移った時、この通称七年山にも城が築かれたが、秀吉の第二次但馬征伐で有子山城が落城した際、運命を共にともた。この山に築かれた城は七年間に過ぎなかったので、以後この山を七年山というようになった」ということである。
中村集落を通る現在の道はら県道出石宮津線で国道9号線に接続している。昔は因幡・播磨・丹波に通じる道で、出石の西玄関の一つであったのであろう。
(※兵庫県中世城館・荘園遺跡緊急調査報告より)

入手した縄張図を見ると、「北城」と「南城」に分かれているが、「南城」はさらに北曲輪群、中曲輪群、南曲輪群、南出丸…くらいに分けないと、全体の把握が大変そうな規模

南北に長く、かなり城域が広い…
とりま、東より直登

しばし登ると、帯曲輪が階段状に連なる

かなりの長さで伸びる帯曲輪状の南城中曲輪群東三郭

この曲輪を北へ行くと、見事な堀切


この堀切の西には竪堀が見られた

周囲に数段の曲輪が付随する「南城」中曲輪群主郭

中曲輪群と南曲輪群の間の土橋状の曲輪

下から見上げた「南城」南曲輪群
曲輪が階段状に連なるのが分かる

南曲輪群主郭

南曲輪群南三郭の東には虎口があり、南下へ通路が伸びる

その南には、土橋が二本架かり、中央が溜池のように窪んだ場所があり、両側に竪堀

東土橋

東竪堀

西土橋

西竪堀

南出丸の主郭には、数回の折れのある虎口

南出丸主郭

主郭東には空堀

南には、さらに数段の曲輪が連なっていた

方向を北に変え、「南城」の南曲輪群、中曲輪群を抜け、北曲輪群へ…
「南城」北曲輪群主郭

東西に一段ずつの曲輪が付随し、第三郭はそれらの西以外をぐるりと囲む

さらに東にも曲輪群が五段連なっていた
そして北へも曲輪群が続く…

「南城」と「北城」の間には二重堀切合格
二重堀切(南)

二重堀切(北)

「北城」は北と南に主郭のような最高所があり、その間には千畳敷のような広い曲輪

この曲輪の西には2ヶ所、竪堀が見られた

さらに北にも竪堀が2ヶ所あり、最も北端の竪堀は見事


中村城遠望

軌跡ログ

大規模かつ、見事な遺構の展開する城である


旧出石郡出石町の城