最近、友達と旅にで出た。遠い旅だ。
風邪を引いていたらしく、先輩から「風邪引いたら、肉を食え。」という格言を聞いていたので肉を食べに行った。案の定、風邪は治った。
遠い道のりなので高速を使う事にした。早ければ、3時間位で着くだろう。
しかし、友は、大のクワガタ好きだ。
1回、1回、パーキングエリアに停まってはクワガタ探し。歩いている奴らはみんなクワガタを探していると勘違いしてるらしく、皆に威嚇していた。
やっと見つけたクワガタ。メスだった。
彼はメスは逃がす。卵を産むからだそうだ。
ただオスばかり沢山捕ってしまうと意味がないような気がする。
そんな事を何回繰り返しただろう。高速を走ってると目の前が見えない程の霧がかかった。
「あの世に通じる道だな。」法事に行くので、死んだおじいちゃんが俺を迎えにきたのか?でも友は関係なく、捕ったクワガタも一緒?
友はクワガタと一緒に心中なら本望かもしれないが。
「いい。無理する必要ない。」
友に声をかけなだめた。
ただ、その霧の最中もパーキングに止まりクワガタ探しは続いている。
やっと着いた足寄。函館よりも遠い。コンビニに寄り、クワガタの情報を店員に聞いていた。
コンビニから出たところ、メスのクワガタが、いた。ここにいては危ない。店員の情報によると近くのキャンプ場に沢山いるとの事。
そこにメスのクワガタを逃がし、オスのクワガタをゲット。
友と近くのキャンプ場に行き、外に出た。暗い薄気味悪い。
懐中電灯をつけ草むらを歩いて行くと、「ウワッ、獣だ!」本気でびびった。草むらの中にトラの剥製らしきものと、よつん場のパンダ?があった。暗闇である。下の方に橋があり、その奥にキャンプ場がある。その橋を渡らなければいけないのだが、友が震えていた。俺は何か怖くなり、戻る事を友に、伝え、友も快諾した。その橋が気持ち悪かったらしい。違う道からキャンプ場に行く事にした。行く途中、足音が聞こえる。「えっ?」 オカシイ。
「ウワッ」 と言った瞬間、変な声て「ウワッ」 と聞こえた。「ギャア」と友は叫んだが、よく見たら横にトンネルがありトンネルから響いた声がこちらに聞こえた声だった。夜中の12時過ぎである。ちょっとした肝だめしである。クワガタを採りたいだけなのに。そこでメスは逃がした。こちらからの道は険し過ぎてキャンプ場まで行けなかった。店員は俺たちをどうしたかったのだろうか?よそ者だけに死ねばいいのにとか思ったのだろうか?法事に行くので、亡きおじいちゃんが俺を迎えに来たのであろうか?友と、クワガタも?友は本望である。疲労困憊になって来たので、友と車中泊する事にした、夜中2時であった。(第1部完)