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2017年11月21日
INUUNIQ presents SOUND THEATER
project Æther(エーテル)-03 memento-
at 大阪能楽会館
回想録 其の三
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年が明けて初めての投稿です。
皆様にとっても、INUUNIQにとっても素晴らしい1年になりますよう。
プラネタリウムでのエーテル04のことを詰めている真っ只中。
大阪能楽会館の回想録は昨年で終えられませんでしたが、
ゆるりと進めていきたいと思います。
今年は変革の年。
...
※photo by森下綾音と記載のもの以外はスマホ写真です。
さてさて。
前々回は前日の準備サウンドチェックまで、
そして前回は生命の樹のことをお話ししました。
それでは前日のリハーサルについて。
テクニカル・装飾・記録チームのセッティングが終了したのち、
いよいよ流れをチェックしていくことになるのです。
上の写真のように、
総監督のカナデクラフト西野秀幸氏、
助監督の森下綾音氏が正面に座り、
彼らの指示のもと、ひとつひとつ進行や効果を確認していきます。
(真ん中にいるのはVJかずくんですがw)
めちゃネタバレですが、
これが私が作った進行表。
(めっちゃスクショ。。)
チェックチェックチェックな項目ばかりw
(ちなみに最後の生命の樹の回転はナシになりました)
ということで、実際に現場で確認しないとわからないものを潰していく作業が行われていきます。
さて。
今回ステージ上で思わぬ大活躍をした人間がおります。
いや、全員活躍しているんだけど!!!
それはバンド地球儀のボーカル&ギター・オリトス。
彼は本当は大阪能楽会館の元々ついてる照明…というか灯りのスイッチをオンオフするという係でお願いしていました。
なのに、いつの間にか、舞台監督に!!!!!
駆け回ってくれました。
因みにこれ。
一番最初のメモ的図面かな。
照明ゾロくんがつくってくれました。
鏡の間と橋掛かりの間にある「揚幕」(波線のところ)を上げて私は登場しました。
朝香、平島くん、かりんちゃんは本舞台の鏡板の右の切戸口(きりとぐち)から、能楽師さんと入れ違いで登場。
(鏡の間のところに能楽会館の照明スイッチがあります。)
因みに揚幕は人力で上げるものなのです。
揚幕に必要な人員はふたり。
なんと、切り絵の西井綾加ちゃん(みくたん)と、club vijon照明スタッフで融音でもお馴染みのしんぐうちゃんが幕係を担当してくれました。
能楽師の大西先生が教えてくださったそうです。
能楽師さんが幕を上げるタイミングを伝える時に
「御幕(おまく)」という言葉を告げるそうです、と二人が教えてくれたので、私もそれに倣って御幕という言葉で幕を上げてもらいました。
めちゃくちゃテンション上がりました。。
(photo by 森下綾音)
リハーサルの時のその写真がこれ。
インカム付けたオリトスに、しんぐうちゃんとみくたん。
シュールww
でもこの写真めちゃくちゃ好きなのです。
ただ、私は普通に御幕と発するだけだったんですが、
大西先生が登場する際は、地に響くような声で「おーまーくー」とおっしゃっていたそうです。
あとから二人からそれを聞いたのですが、大西先生が揚幕から橋掛かりに登場するときに私は本舞台に居るため、結局実際には聞けずじまいでした。
今度先生にお会いしたら聞いてみよう!!(失礼かな…)
後光を浴びながら揚幕~橋掛かりと進んでいくとき、何とも言えない神聖な気持ちになったものです。
橋掛かりから鏡の間に戻るときは、揚幕の横に小窓のようなものがついており、そこからオリトスが私が戻って来るのを見て二人に合図をしてくれていました。
素晴らしいタイミングで、まるで魔法みたいな気持ちでした。
ってあれあれ。
揚幕のことで相当な行数を取ってしまいました。。
(photo by 森下綾音)
チェックは相当細かい部分まで行いました。
プロジェクトが動き出したとき。
基本となる部分を西野さんたちと話した後、私は進行表を書き、イメージを提示しました。
そしてそれを元に何か月にも及ぶ、何度にも及ぶミーティングで話し合いを重ねました。
セリフもないこの公演でいかに感じてもらえるか。
「考えるな、感じろ」ではあれど、エンターテインメントでありたい。
そして、かならず能をリスペクトしたものでありながら、想像を超えたものであるように。
提示はしましたが、後は鍵盤の朝香、マニピュレーターのひらしー、バイオリンのかりんちゃんとともにステージに上がって歌うのみ。
それが私の仕事で、各セクションが擦り合わせて面白くしていく。
何度も繰り返し、この部分でこの効果を!というものを確認していきました。
基本はセッションみたいな部分もあります。
当日突然起こったことも沢山ある。
だけど、キーとなる部分は全員で合致させてラストへ紡いでいったのです。
(3枚ともphoto by 森下綾音)
9時に大阪能楽会館に入ったのに、
気づけばもう21時。
暖房もつけずで、みんな寒かったはずです。
だけど翌日の公演を完璧なものにすべく、
大西先生も参加してくれながら進めていきました。
1000年後の未来に向かって。
…
そして帰宅後、あやねからこれらの写真が送られてきて「なんじゃこりゃー!!!!!」ってなった私たち。そう、ステージに立っている人間は何が起こっていたかを分かっていなかった!!!!
この日は橋掛かり投影の写真は納品されてないため、本番後に
全図を見て腰を抜かしそうになったというのはまた別のお話・・・
(photo by 森下綾音)
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おまけ。
↑ヘアメイクする前になんかめっちゃ笑ながら走ってる私。と、切り絵みくたん。
↑やたら光ってるclub vijonしんぐう(たぶんしんぐう)
↑ダイジェスト映像チームのビオトープウエディング平松さんと赤木さん、そしてヘアメイクしのぶと映像チェックしてるっぽい私。と、後ろに仁王立ちのひらしー。
↑疲れ果てているっぽい功労者。いにゅにっくスタッフのあべちゃん。敏腕スタッフ。私、彼女がいないとだめだった!すきよ!!
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<<大阪能楽会館 回想録アーカイブ>>
其の一 →https://ameblo.jp/inuuniq-music/entry-12340143342.html
其の二→https://ameblo.jp/inuuniq-music/entry-12340382689.html
其の三→https://ameblo.jp/inuuniq-music/entry-12343718859.html
其の四→https://ameblo.jp/inuuniq-music/entry-12354239472.html
其の五→https://ameblo.jp/inuuniq-music/entry-12354252869.html
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次回は、本番についての前に、音楽部門のことを書こうかな。
プラネタリウム公演が2/3にありますが、これが本当に面白いものになるんですよ!!!!!!!!!
500円と格安になってますが、内容の濃さは関係なくこだわりまくっています。
ご予約お待ちしておりますね。
2018年2月3日(土)
INUUNIQ project Æther(エーテル)
-04 revelation-
会場: 伊丹市立こども文化科学館 プラネタリウム
開場18:15 開演18:30
料金500円
様々な分野のクリエイター達とタッグを組み、音楽だけに留まらない新しいエンターテインメントを創り上げている、映像的音楽プロジェクト・INUUNIQ(イニュニック)の新たな挑戦。
プラネタリウムから夜空の向こう側へ。
あなたはいつの間にか宇宙空間へと飛ばされ、始まりと終わり、新たな誕生を目撃する。
伊丹市立こども文化科学館のメガスターと360度スクリーンによる星空・映像、そしてINUUNIQの音楽で、観る人を銀河の果てへと連れて行くSF音楽絵巻。
<会場>
伊丹市立こども文化科学館(プラネタリウム)
兵庫県伊丹市桑津3丁目1-36
TEL:072-784-1222
http://business4.plala.or.jp/kodomo/
ご予約は伊丹こども文化科学館へお電話か、
もしくはhttp://www.inuuniq.com/contact
(inuuniq.music@gmail.com)
までご連絡をお願いします。
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