2020年の活動報告 その2【演武3】 | ・

何故、甲冑を着る事をそんなに頑なに拒むのですか?

 

殿「甲冑を着るという事は、戦いの身支度をするという事じゃ。

  儂は戦なんぞ、したくはない。

  ただ、穏やかに平和に暮らしていたいのじゃ」

 

そこへ、姫が戦況報告にやってきました。

 

予期せぬ奇襲を受け、我が軍の士気も下がっています!

ここは、なにとぞ、殿の凛々しきお姿を皆の前に・・・

 

殿「なにゆえ、姫が甲冑なぞを着ておるのじゃ!?」

 

姫は、この領地を護るために、民を護るために、

戦う事を決意なされました。

 

殿「姫は戦いの場などに出ず、

  キャッキャウフフと過ごしておれば良いのじゃ。

  ほれ、姫も甲冑を脱ぎ捨て、

  共にキャッキャウフフと過ごそうではないか」

 

殿……

 

殿ぉぉぉぉぉぉ!!

 

殿!!  なんという事をおっしゃるのですか!?

 

殿……いえ、父上!! 

 幼き頃に私に教えて下さった教えはなんだったのですか!?

 

貴方が私に教えたものは~♪ 

とても大事な心の宝♪

 

響き渡る姫の歌声。

 

『戦火に巻き込まれ、苦しい目に会うのは、いつも力無き民である』

そう言って、孤児たちを抱き締めて、

涙を流していた父上はどこへ行ってしまったのですか!?

 

そこへ、また敵の忍者の襲撃。

 

殿を守る家臣達。

 

しかし、敵の忍者は強い。

 

姫が身を挺して殿を守る。

 

姫の命が危ない!

その時、殿が動いた!

 

殿「長い間、留守にして悪かったな」

 

殿「儂は帰って来た。今、戻ったぞ!」

 

姫を守った殿の表情は、

力強く凛々しいものに変わっていた。

 

殿「しばしの間、ここを任せる。

  儂の甲冑を持てい!!」

 

わかったわ!

 

せっかくホントの殿が帰ってきたんだ!

 

邪魔はさせません!!

 

 

演武4に続く→