わんちゃんの安静時呼吸数(1分間の呼吸回数)を測定することで、いち早く心不全の徴候に気づいてあげましょう。
高齢犬に最も多く発症する心臓病「僧帽弁閉鎖不全症」で病期が進行すると「肺水腫」を発症することがあります。
この肺水腫というのはかなり危険です。発見が遅れると数日以内に亡くなってしまうこともある緊急の状態です。
本来は肺水腫を出来る限り起こさないように定期検診、投薬、食事管理、運動制限などを徹底することが望まれます。
しかし、興奮や緊張などをきっかけに急に肺水腫を発症してしまうこともあります。
肺水腫になると、呼吸が苦しくなり、呼吸回数もどんどん早くなってしまいます。
そこで、ご自宅でもその兆候を少しでも早く気づいてあげるために、元気なうちから「安静時呼吸数」を測定してあげて下さい。
<測定方法>
わんちゃんが安心して横になっている時などに1分間の呼吸回数を測ってみましょう。
15秒での回数×4、30秒での回数×2などでも構いません。
1分間に25回以下が正常です。心臓病を患っている場合でも元気なうちは同じです。
しかし呼吸が苦しくなると、どんなに落ち着いていても1分間に30回以上になります。
呼吸回数の増加は、心臓病以外でも痛みや熱中症、呼吸器疾患など他の病気でもみられる事があります。
このような場合には、すぐに動物病院にご相談下さい。
※スマートフォン(iPhone, Android)で安静時呼吸数の測定補助、記録してくれる便利なアプリもありますので、心臓病を患っているわんちゃんを飼われている方は、ぜひご活用下さい。
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