ほんとは書き溜まってる
狩猟ネタいっぱいあるんだけど
なんだか世間はコロナの話題ばかりで
(そりゃな)そんな気分になれないので
店潰れる未曾有の危機だわ!現実逃避させてくれよ。


少し前のこと、解体が長引いて
(え?やっぱり狩猟ネタ?)
ふと空を見上げた時に
満天の星空だったことを忘れぬうちに。

(病んでる訳では無い。星空を撮ったもの)
ただの黒い画像かよって?よく見て!ちゃんとオリオン座いるから!あの降ってくるような星空の美しさをどうやったら伝えられるんだろう…いくら露出の高いいいカメラで撮ったって肉眼で見たあの美しさには及ばない。



米津玄師…ではなく
(久し振りに歌ネタ?)orionはいい曲だ。

アストロロジャーらしく
ギリシャ神話のお話を思い出した。
(あれ?お忘れですか?猟期開けて確定申告終わったらもっとちゃんと仕事するねん…仕事するねん…でもラジオは聴いて下さい 笑)



オリオンが星座になった経緯は諸説あるけど
アルテミスとの悲恋の物語を。


そこそこな女遍歴を経た狩人オリオンが
(バツイチ(正確には先立たれた)になって放浪しててライオン退治したのに思い通りにならなくて島の王女を手込めとか曙の女神に色ボケさせて仕事サボらせたりとか…私の偏見入ってるけどギリシャ神話ってそんなもん)

月の女神で狩猟の神でもあるアルテミスと
(ローマ神話ではディアナ(ダイアナ))
(ちなみにギリシャ神話って狩猟してる奴ら多い…狩猟民族から出来た神話だからだろうけど)

恋に落ちて(しかもプラトニック…何故ならアルテミスは処女神だから)ごちゃごちゃしてるうちに、それを快く思わない(妹の貞操の危機を感じた)アルテミスの双子の兄である太陽神アポロンの奸計によって殺されてしまう。


アルテミスはいくらアポロンの罠(簡単に言うと嵌められた)とは言え自らの矢で愛しいひとを殺めてしまったことを嘆き哀しみ、星座になった今も月の馬車に乗って逢いに行ってる…てなギリシャ神話ではよくある陳腐な悲恋物語。


いや、オリオンの方が可哀想過ぎるやろ。


大体アポロンも気に入らないなら自分で殺ればいいのに妹の手を汚させて更に哀しませるように死に追いやってるし、アルテミスも元々めっぽう気が強くて水浴びしてる時に偶然裸を見てしまった狩人に激怒して鹿の姿に変えて猟犬50頭(多過ぎへん?)に喰い殺させたりしてるし母のレト神を侮辱した女の子供を14人も双子揃って射ち殺してるし神様って怖すぎる。


でも人間に罰を与える際は
「アルテミスの矢」に疫病を乗せて人々を大量死させるらしい。

タイムリーじゃないかって?昔大流行したスペイン風邪やペストに比べたら…


きっと、太古の大昔は常に自然と共にいて
死も身近だったんだろうな。(何オチ?)


そんなことより(え?サラっと流すの?)
オリオンの気持ちが見えないことの方が気になる。


彼はどう思っていたんだろう。


夏に家のベランダから
ペルセウス座流星群を見た時の
灰色の空に浮かんでたオリオン座と

街灯が全くない篠山の澄んだ
漆黒の冬の空に浮かんだオリオン座は
同じ星座なのに違う顔をしてた。


きっと分からないから
ひとは星空を眺めるのかもしれない。


こんなところまで来ても
朝日は中々昇らないものだな。
(冬だから日の出が遅いだけ)
結局orionではなく灰色と青って米津オチか…




Quando desideri su una stella.





猟期は11月15日から始まって
2月15日で終わり。


と、一応法律で定められてるものの
都道府県に依って
延長等が認められている。

兵庫県は鹿と猪に限り
3月15日まで。

あと一ヶ月を切った。


今期の目標は「自分で四つ足を仕留める」
だったから一応は達成されたんだけど




猟欲とは恐ろしいもので
今頭の中は
シシが撃ちたい。しかない 笑
(出来ればメス←しつこい)


ただ次はシシか雄鹿を!!と
欲が出れば出るほど出合いは無く
(人生と同じか…)

遭っても大体尾根(あるある)か
完全に撃てない方向で

前の淡路の実習マチ場が近すぎて怖かった…下のマチ場ともっと離れてたらあの雄鹿獲れてた…(いや、お前の腕はどないやねん)あんな絶好の射程圏内でいい角度で向かってきたのに撃ちやすい10時方向に向かって撃てないなんて…撃ってもいい角度まで来るのを待ったけど手前で気付かれてUターンとか哀し過ぎる。つーか前にも姫路で超マチ場近かったことあったけど、フォーメーションってどうなってるのか未だに謎。(課題)



ジンクスを無視したら無視したで

※私のジンクスとは、獲物で何かしら作って持って行った時に獲物に出合えるとゆーもの。




鹿のケツすら見ないなどが続き、

冷たい雨に降られて
風邪をひく始末…(コロナではない)


大体奇跡はロスタイムに起きるので
試合終了まで諦めずに頑張ろう。
(もうサッカーなのかバスケなのか…)



でも年明け一回しか練習行けてない…

全部黒丸に中れるようになりたい…

ここのスラッグのおじさんが「男性には銃を女性を扱うように、女性には赤ちゃんを扱うように優しく」と言っていて、少し意識が変わった。これを意識し始めて猟場で山上がる時も銃が引っ掛かりにくくなった。
(え?撃つ時の話じゃないんかよって)


(ここのスキートのおじさんは説明が米津玄師の歌詞レベル。(ディスってない、むしろ理解したい)多分何度も聞いて体感して、あ?これ?ひょっとしてこれゆーてたん?みたいな)


こんな腕でチャンス掴めるんやろか…


急にボール(獲物)が来たので
とか言い訳したくないし
QBK…誰が柳沢やねん!本田だったらQBKK…急にボールが来たけど決めた。だわ!


「今を戦えない者に次とか来年とかを言う資格はない」

by ロベルト・バッジョ


なんだから最期の笛を聴き終わるまで
諦めずにいこう。

そんなこと言いながら2月15日(鳥撃ちラスト)に淡路へスラッグしか持って行ってなかった馬鹿…大体実習早く終わるんだし年末に淡路行った時も巻狩り後に鴨池回ったのに学習してなさ過ぎやん!巻狩りでもバラ弾を、鴨撃ちでもスラッグをって教えて貰ってたのに忘れてるとか阿保でしかない。(猛省)




もう新しく買った冷凍庫さえ
パンパンだけどお彼岸まで食べ通そう。

最近鹿を持ち帰りたがらない猟師さんの気持ちが分かってきた…ダメだ…こんなことでは…いのちを無駄にしたくない…何かに有効活用出来ないかな…





A presto!!

オス猪の発情期の臭い話は
また今度まとめるとして
(鎧脂のあれはもうPTSDレベル)笑


お山で見る野生のオス鹿は
とても凛々しい。


この猟期で三度出合った。

これは年末の淡路のオス鹿。生きてた姿は見ていない。後学の為に頂いて繋がった部分を炊いてるところ。
‥結論、家では炊きたくない。笑



初めて対峙したのは兵庫県のはこ罠講習。


彼にしては小さいであろう檻の中で
自分を取り囲む人間たちを威嚇しながら
怒りにも似た剣幕でしっかり凝視してきた
あの眼光を忘れはしない。

(この時の角は店に置いてある)

これは鹿のラグーソースパスタ。もう少し改良したい。



二度目は半矢で逃げられた時。



初めて山で獲物を見た時だった。

50㍍近く離れていたけど
立派な大きい角が逆行に照らされて
そのシルエットがシシ神の如く
(え?急にもののけ姫なのって?)

神々しかった。

静かにこっちを見ていた。

初めての発砲だった。

嘲るように踵を返して
どれだけ血の跡を辿っても見つからなかった。




三度目は雪の中くくり罠に掛かってて
ベテランの大先輩が止め撃ち。


ライフルで近距離で撃ったのに全く倒れずに
こっちをしっかり凝視しながら
雄々しく前足を揚げた。

続けて撃ってもまだ動いていた。
絶命しても尚も四肢を動かす彼の生命力に
畏怖すら感じた。

くくりのワイヤーが足の骨まで深く食い込んでいて、引きずって運んでるうちに切れて三つ足になった。


彼は首ごと篠山の小屋の裏に埋めた。

(角の残し方って色々あるけど大体埋めるか炊くかの二択で、埋めることが可能な場所だったので埋めてみた。土の中の微生物が全て分解してくれて骨と角だけになるには一年は掛かると言われていて大先輩のおじさま曰く「わしは一年もよう待たんわ、死んどるかもしれんし」
‥猟場でよく聞くベテランのジョークだ 笑)




メスはこの時期殆どが妊娠していて
わなに掛かると身重の身体には辛いのか
観念したような表情(かお)をするらしい。
(大先輩曰く「もう、座って撫でさせよったわ~」らしい)


腹を割る時に早くも膨らんだ乳房から
母乳が迸(ほとばし)る時がある。

脂肪の乗ったその部位が美味だと聞いて持って帰ったこともあるけど、小さくて毛だらけで皮も上手く剥けなくて精肉に失敗してしまって以来挑戦していない。


胎児はハラコと言われ食べられるみたいで焼いて粉にすることに依って鹿胎と言う高級漢方にもなるらしく、効能は貧血や生理不順などの婦人病やアンチエイジングらしいけど何でも挑戦しがちな私でも抵抗があって食すのには到ってない。

(あれは無理だ‥東南アジアでよく食べられるバロット(孵化直前の卵料理)を食べられるひとならイケるかも)



猪ほど味では性別差は無いけど
個体差はあるように思う。

(例えば同じ背ロースでも肉の色が全然違ったり、内臓脂肪の付き方が違ったり‥特にレバーの違いが顕著なように思う)


大蒜と玉葱みじん切りと生クリーム、ブランデーで火入れしたレバーペースト。葡萄酒と合う。



ただ猪は焼いただけで美味いけど
(発情期のオスは別として←しつこい)
鹿ほど精肉と調理法で変わる肉はない。

皮剥きは猪より楽だけど、枝肉になってからの筋膜と筋を取る作業がなんせめんどくさいのと部位に依っての下ごしらえと火入れと味付けでも大きく変わるからジビエ後進国の日本では上手く流通しないのかもしれない。


フレンチおでん。鹿骨で取ったブイヨンで煮込んだ大根たちと鹿肉を、これまた鹿のブイヨンとポルチーニと生クリームと大蒜で作ったホワイトソースを掛けて。



恐ろしいほど話は変わるけど
もう一度もののけ姫でも観てみよう。


ジブリの作品ほど大人になってから見直してまた違う見方が出来るものはないから
デイダラボッチや乙事主(おっことぬし)に対しての見方が変わってるような気がする。



子供の頃ただの豚のオッサンが空飛ぶとか何がオモロいねんとか思ってた紅の豚だったけど、大人になってから観るとポルコ・ロッソが背負った過去や彼の漢(おとこ)の生き様がシャンソンの調べと共に心に滲みるようになったことだし。


死に様と生き様は表裏一体なのかもしれない。

熱く生きて熱く死にたいな。
(え?漢だったの?)

つーかポルコって豚か‥オスの‥家畜のオス豚は日本では生後一週間以内に去勢されるらしいけど、WWⅠ直後の欧州が舞台だから去勢されてないのかな。






Io sono qui.