こんにちは、こんばんは。
2月5日のユミです。
いかがお過ごしでしょうか。

東京は急に肌寒くなりました。雨降りの日が続いています。
私はとても寒がりなもので、仕事に来ていくニットやカーディガンを慌てて引っ張り出す一週間でした。

さて、本日の新作です。
夏目漱石の短編『夢十夜』のピアスを作りました。


『夏目漱石「百年の星ピアス」』

漱石の短編『夢十夜』の第一夜。
百年を待つ間に主人公が拾い集めた星のかけらがモチーフです。
ラピスラズリ色の星の中には淡いピンクの輝き。


細かいシェル(貝殻)のかけらを敷き詰めています。
表面はレジンでコーティングしているので、なめらかな手触り。

素材・製法・購入などはこちら↓のCreemaさんのページからご覧いただけます。
http://www.creema.jp/exhibits/show/id/1288312

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このところ本を読む時間が増えていて、漱石の『夢十夜』もひさびさに読み直しました。
不思議なショートストーリーを連ねたこの短編の中でも、特に第一夜のお話は、描かれるエピソードがとても美しく印象的です。

死にゆく女に「星の欠片を拾いながら、自分を百年待っていてくれ」と言われる主人公。
女の墓前に淡々と星のかけらを集めながら、太陽が東から西へと動くのを眺めているうちに気がつけば百年が過ぎている。
簡潔な文章で綴られるこの夢の話は、何とも言えない余韻を残します。

ずっと漱石作品をモチーフに何か作りたかったのですが、漱石の長編小説はテーマも文体も具体的な形に落とし込むのが難しくて・・・。
今回ようやく一つ作れたので、気持ち的には落ち着きました(笑)。

もう夏も終わりかな、と思っていたら外から蝉の声が聞こえてきました。
私も今日はこつこつ試作に励みます。
みなさまもどうぞ良い1日を!

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http://www.creema.jp/c/niga2-i2ka/selling
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