こんにちは。こんばんは。
「2月5日」のユミです。

これからだんだんと、星がよく見える季節になってきますね。
そんなわけで、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をモチーフにしたアシンメトリーピアスを作りました。

宮沢賢治「カムパネルラのピアス」

『銀河鉄道の夜』に登場する二人の少年をイメージした、アシンメトリーなピアス。
スワロフスキーとシェル(貝殻)を敷き詰めた星型のモチーフが揺れるデザインです。
シェルの表面はレジンでコーティングしているので、なめらかな手触りです。

星になったカムパネルラと地上で生きて行くジョバンニ。
安らかな星の輝きと生きる者の命の強い光をイメージ。

***
「少年たちが銀河を走る電車に乗り込み、不思議な世界を旅するお話」
『銀河鉄道の夜』はそんなファンタジー作品だと、私は大人になって原作を読むまで勝手に思い込んでいました。

そのせいか、実際に文庫本のページをめくり、それが「死」についての物語であることを知った時は少なからずショックを受けた記憶があります。
ジョバンニが親友カムパネルラを彼の死によって失う。
『銀河鉄道の夜』は「死」や「別れ」、そして「喪失感」をとても幻想的に描いた話なのですよね。

けれど宮沢賢治の描く「死」は、恐ろしさやタブーとは切り離されているように思います。
むしろ命の美しさと儚さ。生きる者と死者とを隔てる境界線。

それらを幻想的に描くことで、どこか救いのある物語へと昇華されている。
そんな印象を受けるのです。

宮沢賢治の死後まで、未完成のまま発表されずに残されていたという『銀河鉄道の夜』。
すべてはジョバンニが見た夢で、実はカムパネルラは死んでいなかった、という別の結末も用意されていたらしいです。
作者でさえ、これ、という結末が用意できなかった未完の作品だからこそ、沢山の人のイマジネーションをかきたてるのかもしれませんね。

宮沢賢治「カムパネルラのピアス」はCreemaさんにて販売中です。
よろしければ↓のリンクからご覧くださいませ。

http://www.creema.jp/exhibits/show/id/1308375

ではでは。

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