【鈴木邸】ありがとうございました【秋の探書会2018】 | お散歩日記

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路地裏、バラック、長屋、昭和の香りがする飲食街、遊郭赤線跡地、廃墟、古い町並み、山奥・・・・そんな場所を訪れては下手糞な写真を撮っております。

 去る九月二十九日、静岡鈴木邸春の探書会「禁断のお宝拝見!」へお運び頂いた沢山の皆々様、此度は允にありがとうございました。この日は台風二十四号が静岡に近付いており、午前中から小雨がぱらついておりました。はて?このような天候で果たしてお客様が来るものだろうか・・・・と少しばかりの心配をしていましたが、鈴木邸の大広間にて拙カストリ雑誌コレクションを陳列し終えると、ちらほらとお客様が来場されました。

 

 「手に取って読んでも良いですか?」「写真撮っても大丈夫ですか?」「意外と企業広告が載っているんですね」・・・・・・、トークイベントが始まる前にお客様との間で交わす言葉のやり取りは嬉しいものです。思わず此方の緊張も解れます。トークイベントの司会を担って頂いた静岡あべの古書店店主の鈴木大治さんがイベント開始の声掛けを行うと、これまで各書店さんのコーナーで古書を吟味していた方々、喫茶コーナーで寛いでいた方々が続々と大広間へ来場されて来ました。

 

 大広間に座卓を繋げてその卓上に百部余りのカストリ雑誌を陳列し、座卓の周囲にぐるりとお客様が座る塩梅で、トークが始まっても自由にカストリ雑誌を閲覧できるような体裁にしました。今回は拙コレクションの中からカストリ雑誌の創刊号を中心に陳列させて頂いたのですが、会の前夜にTwitterで「奇抜雑誌」「怪奇雑誌」のツイートをしたところ、司会の大治さんがかなり興奮して私のツイートに反応されました。そこで急遽、「奇抜雑誌」「怪奇雑誌」も持参することとなりました。「奇抜、怪奇」への大治さんの興奮がお客様にも伝搬されたようで、これらの雑誌に心動かされ、トークイベント終了後に手に取るお客様も。

 

※煽情的で独特な趣のある「奇抜雑誌」「怪奇雑誌」

 

 

 家族連れでご来場された方もいらっしゃいました。小学校五年生だという少年のお母様が随分とオープンな方で、カストリ雑誌の表紙を指さし「こうゆう大昔の雑誌でもエッチな感じってする?」とズバリ訊いていました。「・・・・うん。でも怖い感じもする」と少年。すかさず大治さんが「昔の見世物小屋に並べてあった看板のようなおどろおどろしさや怖さがカストリ雑誌の表紙にはありますよね。確かに私が子供の頃に縁日に遊びに行くと露店にカストリ雑誌が並べてあったような記憶があります」と。

 

 少年がカストリ雑誌に抱いた「怖い」という感覚。これは大変興味深く私の脳内にインプットされました。

 

 

 今回、お運びになられた皆々様ありがとうございました。当方も有意義な時間を過ごせました。

 

 

神無月吉日 花町太郎 拝