妻の担当になんやらかんやらあったときの夫の気持ち | ジャニヲタおじさんの日常雑感

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ジャニヲタのおじさんが思うままに綴る日常のあれこれです。

…なんやらかんやらってなんだよ、という方は特に知らなくてよいかと思います。ここでは、具体的な言及は避けますので、抽象的な記述が多くなりますが、諸々察しながらご覧ください。また、気分を害される表現を含むかもしれません。傷つくのが嫌な方は、この記事はご覧いただかないことをお勧めします。この文章は、ジャニヲタであると同時に、ジャニヲタの妻の夫である私が、ある類の案件(=なんやらかんやら)に対して感じたことを、記録として残すものです。

 

妻が大好きなアイドル、いわゆる妻の「担当」に、熱愛報道がありました。妻の周囲にも、同じ担当の方が多くいらっしゃいますが、ストレートに非難したり、平静を装ったり、気持ちを文章にしたためてみたり、大喜利に興じてみたり、その形態はさまざまですが、程度の差はあるにせよ、皆、それぞれにショックを受けているように見えます。

 

アイドルに関わらず、芸能人には、さまざまなゴシップがつきまといます。根も葉もない話も少なからずありますが、火のないところに煙は立たない話も多々あります。何を以ってして信憑性があると判断するかは難しいところですが、ファンというのは嗅覚が大変敏感なので、軽率ににおいが想像できてしまう案件ほど、失望感が大きいように思います。

 

事の真相について、ここで何かを述べるつもりは毛頭ありません。どんなに軽率な案件であったとしても、万が一本人の口から何かが語られたとしても、当事者もしくは直接取材した人間ではない以上、所詮は邪推でしかありません。案件自体について真相に限りなく近い何かを述べたとしても、ファンの立場では、あまり意味を持ちませんから。

 

妻は、それなりの人生経験があるということもありますが、日常生活にあからさまに支障をきたすようなショックの受け方はしていないようです。ただ、妻とはいえあまり詮索するのは好きではないのですが、やはりどこか楽しみきれないような、心のどこかに何かがひっかかっているような、ふとした時にそんな顔をしているような気がしました。何かの拍子に、心の奥がチクチク痛んで、そのたびに心が少し重くなるような、心が鈍く出血しているような、そんな感じです。

 

こういうとき、夫は無力だなぁ、と痛感します。

 

「しょうがない、気にすんなよ」なんて死んでも言えない。「いいじゃん、俺がいるし」なんて冗談でも言おうものなら、後々の夫婦関係に支障を来たしそう。妻にとって、アイドルは、夫の不可侵領域にいる人。夫は、その存在に代わることなど、夫がアイドルの傷を埋めることなど、到底できないのです。

 

私はまだ、同じジャニヲタとして原因がわかる人間ですので、まだマシです。しかし、おそらく大半の夫、もしくは彼氏は、一体何が起きているのかわからない、何が起きているか知ったとしても、それがどれだけの意味を持つのかわからない、そんな方がほとんどだと思います。きっと中には、原因もわからず落ち込む奥様、彼女を見て、どうすることもできずに不機嫌になる人、ヤキモチを焼く人、いろいろいるんだろうなぁ、と思います。そのもどかしさ、夫の立場としては痛いほどよくわかります。

 

以前、著名なブロガーである「あやや」さんが、「ジャニーズと恋愛」というアンケートを取られてたことがありました。

 

ジャニヲタ5000人に聞きました 「ジャニーズと恋愛」に関するアンケート集計結果
http://moarh.hatenablog.jp/entry/2015/05/12/234843

 

今改めて振り返っても、なかなか興味深いアンケートだなと思います。このアンケート結果を見る限り、ジャニーズの恋愛報道に対して、僕は割とクールな印象を受けていました。ショックはもちろん受けるのだろうけど、意外と取り乱さないというか、祝福する気持ちもどこかにあるというか、まぁ、こういうアンケートに答えようという精神性がある方自体がそうだという話もありますが、大人だなと思ったのを覚えてます。

 

実際に案件が直撃した妻を目の当たりにして、まぁ案件の質にもよるのでしょうが、その傷は致命傷には至らないのだけど、地味に後遺症は残る深さだなぁ、という気がしました。泣くほどではないんだけど、ふと憤ることはある、大泣きはしないけど、波が悪いと自然と涙が出る、みたいな。このあたりの心情を言葉にするのは、なかなかに難しいですね。

 

ただ、夫という立場で、この傷の深さを思うと、やっぱり無力だなぁ、と思います。そういう意味では、アイドルの熱愛報道というのは、罪深いなぁ、と思ってしまいます。俺の不可侵領域で、なんてことしてくれてんだ、と。一方で男という立場で、(事実かどうかはともかく)男が軽率に女を好きになる気持ちは、もうわかりすぎちゃうくらいわかるので、あまりそれ自体を責める気にはなれないのですが、立場が違えば思いも違うというか…やっぱり難しいですね。

 

夫婦関係、恋人関係にもいろいろありますが、夫、彼氏ができることがあるなら、そっとする、機会を伺う、チャンスがきたら一緒に楽しく会話する、くらいですかね。この手の傷は、夫は結局、血が止まるのを待つことしかできないんです。血が止まっても、傷がしくしく痛むかもしれませんが、僕の手が届かないその傷を塞ぐことは、やっぱりどう考えても、僕にはできません。その傷を忘れるくらい、数百倍かっこいい/かわいい姿を「担当」に見せつけてもらうか、その傷を忘れさせてくれる別の「担当」を見つけるか、それをひたすら祈るしかないかな、と思います。同じ境遇の男性諸君、共に祈りましょう。

 

あとは…ジャニヲタである夫としてできることがあるとすれば…「自己紹介RAP観ようっと」と言って「一発めぇぇぇぇぇぇぇ!」をおもむろに再生する…くらいですかね。うん、保険って大事。