25日(大安)火入れ
31日(大安)窯出し

これ、狙ったわけではなくタマタマです。

っていう訳で窯出しをしました!

窯の温度計が75度。
サウナ気分で銀箔みたいなものに包まれた窯の中に、粉塵マスク装着で挑みます。

いや~アッチイヨ(^^;;

トンカチとタガネを持ってうつわと作品達を剥ぎ取るんですが、気を付けてやらないと作品達を割りかねない。

トンカントンカン火花を散らしながら、目に破片が入ったまま…

すると


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キレイなビードロの作品がわんさか掘り出せました。

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お宝が眠る洞窟で宝を掘り当てたって感じ。

いつもの窯出しなら、ガッツポーズで済むんですが、今回はビードロの流れと発色に感動して、ただただ見とれてしまいました。


手の震えが止まらない。


澄んだ…と言うのか…
冴えた…と言うのか…
穢れない…と言うのか…

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言い過ぎ?(^^;;
自画自賛過ぎ(;^_^A

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成功率9割

焼けりゃなんだっていいわけじゃない。

イメージ通りに焼けたか、それ以上かってコトが大事なんです。

今回の窯は、イメージ以上の最高の焼き上がりでした。

ビードロ系の他にも、粉引、黒陶も詰めたので、またアップしますね!



ではま










おまけ。(軽井沢   石の教会にて)

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今回の窯焚きで困ったのは前にも書きました、最後の燻しの補助員。

はぎちゃん先生のPR部長のさんしゅさんと[おかって市場]の高橋さんに、助っ人に来ていただきました。

さんしゅさんに限っては、窯焚き見学者の搬送まで快く引き受けていただき(何度も何度も…)しかも、最終日には早朝2時半頃から薪運びや、居眠り防止の程よい会話。
そして何より居てもらえるだけで心強かったです。     

予定では9~10時の間に最終工程の燻しをするつもりでしたが、薪質の悪さもあり還元に時間と薪を多く使ってしまい、

その時間までは薪がもたないと判断し、窯焚き開始48時間後の朝7時半に燻し準備に取り掛かりました。

燻しとは…

ウチの場合、窯の後ろの辺りが1200℃になり、3~4時間たったところで焚き口周辺を先ずレンガで囲い、目地をモルタルで埋め、砂を窯とレンガの間に詰め込みます。     次に、焚き口から赤松の節(ヤニが多く巻いて、硬い)を入るだけブチ込む!




オリャ~~




と。



そして、素早く焚き口をレンガで完全に塞ぎ、さんしゅさんにモルタルで目地を埋めてもらい、すかさず煙道に移り煙道のレンガを外し、凄まじい勢いの炎の道と化した煙道に長二丁レンガを縦に二本入れて遮断!更に…湿った砂をブチ込んで一酸化炭素の噴出を止めます。



この作業がすごく危険な訳ですよ…(^^;;

体力が残りわずかで一番体力を使うのと、大火傷の危険が常にあるわけですからね。

煙道を完全密閉すると、逃げ場を失った一酸化炭素がなんとしてでも酸素と結合しようと窯の隙間をかいくぐって外の酸素と結び付きたがる。安定化したいが為に…

それをも断固として遮断します。

人海戦術です。

助っ人の二人、はぎちゃん先生でモルタルバケツ片手に窯から噴出する煤や一酸化炭素を封じ…

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こんな感じ。
まあ細かいところは、また今度( ^ω^ )

怪我する事なく無事に窯焚きを終える事が出来ました。

高橋さん、ありがとうございました。

さんしゅさん、いつも面倒見ていただきありがとうございます。

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それと…


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学校に提出する娘の日記にこんな案内が…



今回の窯焚きが沢山掲載されてます。






昨日の朝、3日間の窯焚きを怪我することなく無事に終わることが出来ました。

群馬県の妙義に婿にきて9年、陶芸なんて殆んど分からずにいきなり穴窯を築窯。

穴窯を焚いた事も無いのに初窯火入れ…


今回で24回目だったか…


24回目にして初の独り不眠不休の窯焚き
(今までサポートしてくれた実家の母が脚の筋肉断裂で、独りで焚くことを決めました。いずれはこういう日が来る事は覚悟していましたがね。)

俺ならやり遂げることができる試練と、神様が与えてくれたのかな…

やれる事、やるべき事は全てやり尽くしたよ。


ブログ、Twitter、フェースブックからの励ましのコメント、ツイート…チカラが湧いてきました。

HN新聞の大島さん、高崎すもの食堂の金井さん(とんこさん)、空子さん、神澤農園の神澤さん(順不同)

入りづらい我が家まで来て頂きありがとうございました。


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「独りで」なんて、決めつけてはいけなかたね。皆に支えられてここに居るんだから…


一番の敵は睡魔。一瞬の気の緩みを狙ってくる…

「もうダメだ…そうなってからが本当の勝負どころ」

なんて言うけど、睡魔は意識とは別。

あっ睡魔が来たな。絶対寝ないぞ!寝てたまるか‼くぅ~ッッ…






睡魔に打ち勝ち順調に窯を焚くという夢の中(^^;;


睡魔は相当の幻術使い!



「静」の状態を維持し続けるのは至難の業でした。



~その②に続く~