4日目三つ目の研修は、
OOA(原子力情報機関)を作り、デンマークの原子力政策をストップさせたシグフリード・クリステンセン氏にインタビュー。
デンマークのエネルギー自給率は、1972年にわずか2%でした。それが、1973年の石油危機をきっかけに、エネルギー自給に取組み始め、2000年には何と140%に!
今は油田から石油がでなくなって90%に落ち込んでいます。ただし再生可能エネルギーがら53%です。
この間、北海油田が開発されたことが一番の要因なんですが、実は1970年頃はデンマークでも原子力発電をやろうと政府と独占業者が動いていて、
それを止めたのがクリステンセンさんです。
http://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1473264639
こちらのリンクが参考になります。
デンマークは原子力発電をやらずに、化石燃料と再生可能エネルギーで自給率を賄っていて、2050年までに化石燃料からの脱却を国をあげてめざしています。
当時20代のクリステンセンさんが、国民運動を起こし、国家政策を変えさせた流れを聞いてきました。
・原発について知りましょうキャンペーン
→国民や政治家に原子力発電のことを正しく知らせる
そのために専門家を集め世界中の誰よりも原子力発電にくわしくなる
・賛成派、反対派の意見を対比した書籍をつくる
→国民にちゃんと考えて判断してもらう
・ありとあらゆる人をチームに加え、多数決でなく対話で決めていく
→多くの人を巻き込む
・特定の政党と組まない、政治家個人とは連携
→政党の活動にされてしまう。
・原発をつくらずやれる代替案をしめす
→批判だけでなく提案を。
・運動は礼儀正しく、怖くならないように
・資金は、募金活動や寄付を募る
・広報は正確に、幅広く
日本の原発反対運動や反基地運動をする人人たちに教えあげたい内容ばかりでした。
本気の社会運動ってこうなんですね。
さらに、
リーダーシップを発揮するために
フラットな組織をつくる
対話でコンセンサスを作った
様々な手段で情報交換をした
シンボルマークを作って団結
楽しい活動を心がけた
とのこと。
あからさまな弾圧はなかったそうです。
最後に
日本は原爆を経験し、
福島の事故を経験しているのに、
前にすすめないのは不思議だと、
国民がやらないと前に進まないと、
おっしゃってました。
シグフリード・クリステンセン氏。
ご高齢で温和な方でしたが、
この方ことまさにプロ中のプロ。
この話が聞けただけでデンマークにきた甲斐があります。
参考になるテレビ番組