朝、ユチョンとジュンスは良い匂いがして目が覚めた。


「くんくん……ん~……何か良い匂いがする~」

「本当だ……何の匂いだろう?」


二人はベッドから起き上がり、匂いのするキッチンの方へ向かった。



「あ、二人ともおはよーニコニコ

キッチンにはジェジュ白雪姫がいた。


「良い匂いだね~ドキドキ

「何を作ってるの?」

「勝手に材料使ってゴメンね。
パンがあったから、フレンチトーストを作ってみたんだけど……」


二人は顔を見合わせた。そして、

「「ドキドキうわぁ~いドキドキ」」


二人の喜ぶ姿を見て、ジェジュ白雪姫はホッと一安心。
フレンチトーストを皿によそい、机に運ぶ。
ユチョンとジュンスも、それぞれナイフとフォーク、飲み物を運び、手伝った。
そして、3人仲良く朝ごはんを食べた。




朝食後、ユチョンとジュンスは自室に戻り、ゴソゴソと身支度を始めた。


「ユチョン、ジュンス、何をしているの?」

「これから森の奥へ行くんだ。木の手入れをしたり、美味しい木の実を摘んできたり♪」

「僕たちの日課なんだぁ~♪」

「そぉなの。じゃあ……」

「ジェジュ白雪姫は、家でゆっくりしてて良いよ。お昼までには帰ってくるから!」

「分かった。じゃあ、お昼ご飯でも作って、待ってるね♪ニコニコ

「うわぁ~い!!お昼もジェジュ白雪姫のご飯が食べられるんだね!
僕、頑張って仕事してくるよ♪」

「うん、頑張ってね!」

「「じゃあ、行ってきまぁ~す!!」」


二人は玄関の扉を開け、しばらくの間、ジェジュ白雪姫に手を振りながら歩いた。
ジェジュ白雪姫も、二人の姿が見えなくなるまで手を振り続けた。



「さてと、お昼ご飯に使えそうなキノコでも採りに行こうかな♪ドキドキ


そう言って、ジェジュ白雪姫は小さなかごを片手に外へ出た。






その姿を、木の影からこっそり覗く人物が居たことに、ジェジュ白雪姫は全く気付いていなかった。





「……や~っと、見つけましたよ、ジェジュ白雪姫……」


そう言ってニヤリと笑う、この人物の手の中には、ジェジュ白雪姫の美しい唇と同じくらい、真っ赤で美味しそうなリンゴがあった。


さて、ジェジュ白雪姫はどうなってしまうのでしょう……


<続く>



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