秋山準の真実 | ジャスト日本のプロレス考察日誌

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※まずこの記事で良かったな、印象に残ったなと思った部分を二つピックアップします。

一つ目は三沢光晴との最後の会話。

「最後に三沢さんと言葉を交わしたのは、広島大会の前日の大阪でした。僕は腰の状態がひどかったんで、朝、ブロック注射を打ちに東京に戻るところでした。ホテルを出るときに、ちょうど三沢さんが飲んで帰ってきたんです。『大丈夫か?』『いや、今から東京帰ってブロック注射してきます』『ちゃんと見てもらえよ』。言葉としてはそれが最後です。三沢さんは首の調子が悪くてほとんど眠れなかったらしくて、飲まざるをえなかったみたいです」

体調が悪い三沢が、それでも周囲を気を使い、心配するその気持ちに僕は胸が熱くなりました。

二つ目は全日本社長に就任後のエピソード。ご存じの方も多いですが、昨年の今頃は全日本は今度こそヤバイかも、崩壊するかもと言われていた頃。

「社長になったときは正直、すごい(会社に)負債があって、へたしたら数ヵ月で自宅がなくなるっていう状態だったんです。だけど嫁さんは『まあ、しょうがないでしょ』って言う。『いや、しょうがないって、おまえ、家なくなるかもしれないんだよ』、『アパートに住んだっていいじゃない。私も仕事行くし』って、全然悲壮感がないんですよ。だから僕、深刻に考えるのがアホらしくなってきて(笑)」

僕はこの奥様がいるから、今日の秋山準がいる気がしましたね。