神戸で出会った友人は
お料理上手。
何かある度に
ちょこちょこお邪魔して
おいしいものを
いつもいただいている。
今日は
ランチに
およばれ。
そのお部屋がまた
モダンですてき。
惚れ惚れしながら
辺りをキョロキョロ見渡していると
なんだかいい匂いがしてきた。
お待ちどうさま。
彼女が運んできてくれた
カフェボウルの中に
きれいな赤い色。
ひとくちいただくと
サラサラとやさしいお味がした。
オリジナルのラタトゥユ。
ヨガでゆるみ
空腹の胃袋へ
ラタトゥユは
スイスイと沁み渡ってゆく。
ああ、おいしい。
夏野菜がいい旨味を出していて
しっかり素材の味を
舌でキャチすることができた。
作るの簡単よ、なんて
友人は言っていたけれど
きっとこの味は
なかなか出せないとおもう。
なんでもそうだけど
一度でパーフェクトなんて
なかなかない。
時間をかけて
工夫して
そのひとの味というものが
できてゆくから。
そこへ
さりげないおもてなし。
食べ終わった後
やさしいきもちが
すうっとこころに
広がっていくようだった。
愛おしい時間を
ごちそうさま。
