小さな灯りを見つけて
ホッと胸を撫でおろす。
気配に気づき
奥から笑顔で迎えてくれた。
昨日と今日のズレ。
わたしは正直に
言葉にして伝えた。
目先に心を
奪われていたけれど
本当には望んでいなかったと
後々知ることになる。
そこは大事ですからと、
快く了承してくださった。
主の雰囲気で
この子達、とても大事に
されているのだなと伝わってくる。
そんな風に感じていたら
優しく声を掛けられた。
アロマのお仕事を
されているのですか？
ドアを開けた瞬間から
アロマの気配を感じていました。
最近、時々こんなことがあって
そこからアロマの話が弾み
嬉しい気持ちになる。
店内を見渡し
あるものに
じっと視線を傾けていると
すぐに気づいて
一昨日、入ったばかりですと
笑顔で教えてくれた。
入ったばかりと言う言葉に
どうしても弱い。
もうそこで
わたしの気持ちは
大体決まってしまうくらいに。
あのままに
しなくてよかった。
本命と出会う前には
本命によく似たものと出会い
本命だと
錯覚してしまうのかもしれない。
だからこそ
思い込みは
いつも外して
どう転んでも
心は柔らかく。
そして
ぶれない。
