皆様、日頃からお世話になっております。
令和5年度順天堂大学硬式野球部監督の重黒木陸と申します。

関係者の皆様には、1年間通して物心ともに多大なるご支援を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。

「一新」のスローガンを元に、「3部優勝、2部昇格」を掲げ活動して参りましたが、春季リーグ5位、秋季リーグ3位と悔しい結果に終わりました。
応援してくださった皆様には結果で恩返しすることができず、誠に申し訳ございません。

1年間の活動を振り返りますと、新チーム発足時に思い描いていた道のりより険しかったかもしれません。

学生は大人でありながら子どもです。そのため学生だけでチームを作っていくのは想像以上に難しく、精神的な未熟さから互いの思いを直線的に伝えてしまい、何度も部員と衝突しました。春季リーグでは中々勝ち点が取れず、絶対に負けられないという大きなプレッシャーを感じながら、何をやってもうまくいかないような時期が続き踠き苦しみました。

チーム目標である2部昇格も約20年間果たせていない中で、もしかしたら大人の指導者に頼った方が目標達成に近づけるかもしれません。それでも弊部が"学生野球"に拘る理由を、この1年間で私なりに考え続けました。

それは未熟な学生達が互いに衝突しながらも、チームを前進させていくその過程に他に変え難い価値があるからだと感じました。
世の中にはたくさんの部活動がありますが、約170名の部員を学生のみで運営している組織はほとんどありません。その経験をさせていただいたことは間違いなく生涯の財産になったと思います。

新チームは、"下剋上〜新時代へ熱くなれ〜"のスローガンを元に、日々練習に励んでいます。先述した学生野球の価値は目標とそこに対する活動内容が適していればいるほどより高まります。後輩達には互いに尊重し合いながら、3部優勝、2部昇格を本気で目指して伝統の"学生野球"で必ず目標達成してほしいです。

改めまして1年間、非常に多くのご声援誠にありがとうございました。これからの順天堂大学硬式野球部のさらなる飛躍を祈願して、退任の挨拶と代えさせていただきます。

令和5年度順天堂大学硬式野球部監督 重黒木陸