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つれづれに書いた日記のようなものです。

 先月からインターネットでなぜ保守的な思想が生まれ、それが拡大していったのかについて書いてきましたが、現在できるだけきちんとした形でまとめたいと思い、なお執筆を継続中です。

 

 今後、ブログでの公開を続けようかとも思いましたが、ある程度目途もついてきたので今後できればきちんとした書籍にしたいと考えています。


 今の段階としては。

 

タイトル:「インターネット上の壮士たち ――ネット社会運動の展開――」(仮)

 

企画内容:インターネット、とくにtwitterなどで今も大きな影響力を持っているネットの保守層(安倍政権の支持層を含む)の思想がどのように形成されていったのかをまとめるものです。


原稿の仕上がり具合:概ね7割程度(下書きはほぼ完成しています)
                  

内容の概略:全体は3章構成になり、前半では北朝鮮の拉致問題議論や、在日韓国、朝鮮人社会の観察を少数のネットユーザーがはじめた2000年から、日韓ワールドカップによる「嫌韓」のネット上での拡大、北朝鮮による拉致事件発覚など。

 

 中盤ではネット人口の増加と、2ちゃんねる上での政治熱の高まりから発生したイラク邦人人質事件での「自己責任」議論、 「嫌韓」という言葉を広く普及させた『漫画嫌韓流』の発売をめぐる動き、さらに「ニコニコ動画」などの新しいネットメディアの誕生などを扱いつつ、自民党から民主党への政権交代が起きた2009年までの動きを追います。

 

 後半ではtwitterを中心とするSNSネットの影響力が社会にまで拡大していく中で、次第にネットの有用性が世間に認められていった2010年以降の動きや、先鋭化していく「在日特権を許さない会」の拡大、さらには数千人が参加したことで大きな関心を集めた「フジテレビ抗議デモ」の発生などを扱い、事実上のネット政治運動の終焉となった、第二次安倍政権の成立までの出来事を見ていきます。

 

7.目次(仮)

  第一章 それは暇人たちの政治談議からはじまった
   1-1 90年代の戦後賠償裁判と慰安婦問題
   1-2 北朝鮮と在日韓国、朝鮮人社会をめぐって
   1-3 日韓WCと嫌韓の拡大
   1-4 ネットのマスコミ不信と抗議のはじまり
   1-5 北朝鮮「拉致」発覚の衝撃
   1-6 安倍晋三官房副長官への期待の高まり
   1-7 ネットの国家論と福沢諭吉 
   1-8 エンジョイコリアの日韓論争
   1-9 まとめ 

 

  第二章 拡大していくお祭り騒ぎ
   2-1 イラク邦人人質事件への大バッシング
   2-2 VANKとVipper 日韓サイバー戦争の顛末
   2-3 漫画『嫌韓流』発売をめぐって
   2-4 盧武鉉大統領の面白すぎる「反日」
   2-5 「在日特権を許さない会」ができるまで
   2-6 第一次安倍政権と米国の抗日運動
   2-7 毒餃子と聖火リレー
   2-8 ヴァーチャルアイドル初音ミクとネット文化
   2-9 マスコミの集中砲火を浴びた麻生内閣と政権交代
   2-10 まとめ ネットの敗北
   
  第三章 ネット政治運動の拡大とその終結まで
   3-1 愛国SNSと在特会の隆盛
   3-2 鳩山「ルーピー」総理誕生
   3-3 民主党内閣の混乱
   3-4 尖閣漁船衝突動画流出事件と草の根保守運動
   3-5 東日本大震災とSNS
   3-6 脱原発運動と放射能の風評被害をめぐって
   3-7 フジテレビ抗議デモとフュギュアスケート
   3-8 李明博大統領の竹島上陸と嫌韓感情の拡大
   3-9 まとめ ネット社会運動の終焉

 

主なターゲット層:いわゆる「嫌韓本」や「保守系の本」とは違う視点のものであるため、思想性をメインにするよりも、ネットの記録と分析に重点を置きたいと考えています。

 

 このためネットユーザーの中でも当時のことを知る30代以上がターゲットになるかと思いますが、同時に大学生や、大学院生など、ネット社会の歴史についてより深く知りたい人にも満足してもらえる内容になると思います。

 

と、なります。

 

これまで出版などの経験はありませんが、インターネット記事の執筆経験はあります。

 

 杉並の保育園反対運動はエゴなのか?東京の人口問題から考える
 https://j-depo.com/hoiku/news/suginami.html

 

また具体的な原稿の内容については以下の記事以降のエントリーをご覧ください。

 http://ameblo.jp/jyusimatu105/entry-12245564721.html

 

興味を持ってくださった方は

 

メールアドレス: minarai.fray@gmail.com

またはtwitterのアカウント:https://twitter.com/iiduna_yutaka 

 

までご連絡ください。

 

これまでの投稿について「もう少しこうしたらいい」、「こうしたことが知りたい」という意見もありましたらぜひお願いします。


コメントは基本的に返信していませんがすべて見させていただいています。また、twitterのアカウントにも気軽に話しかけてください。

 

どうぞよろしくお願いします。

 

織部ゆたか