感染症とアロマⅡ | アロマテラピー&ハーブ教室 福岡県・久留米市*柳川市校☆アロマプロジェクト・ブルーイエン

アロマテラピー&ハーブ教室 福岡県・久留米市*柳川市校☆アロマプロジェクト・ブルーイエン

薬剤師の立場からアロマやハーブセラピーの普及活動に取り組む。植物の有効成分を利用し健康・美容に役立てるライフスタイルを提唱
アロマテラピーやハーブに関する出張講座や講演

薬剤師・アロマ&ハーブインストラクター 椛島博子です。

「抗生物質はインフルエンザに効きますか?」という質問を受けますが、

原則インフルエンザには抗生物質は効きません。
多色、処方、錠剤、薬局
何故かというと、インフルエンザの病原微生物はウイルスだからです。

抗生物質は細菌にしか効力を発揮しません。

理由は、前回ブログで書いたように、

細菌とウイルスの構造の違いや発育・増殖の違いがあるからです。

細菌とウイルスの構造の違い→http://ameblo.jp/kabariko/entry-11977382732.html

細菌には細胞壁があり、細胞小器官であるリボソームでタンパク質を合成して

エネルギーを産生し他の生きた細胞の力を借りなくても自分で発育・増殖できます。

またDNA,RNA2つの核酸を持っています。

ウイルスは細胞壁を持ちません核と核を取り巻く膜だけでできたシンプルな構造です。

シンプルな構造なので他の細胞へ付着し潜り込みやすいです。

また細胞小器官も持たないので、自分自身で増殖できません。

細胞に侵入し自分が発育する為にタンパク質などを合成させたり、自分が増殖する為に遺伝

子を作らせたりもします。たちが悪いですね。

核酸もDNAかRNAの片方しか持っていません。

なのでウイルスは生きた細胞でしか増殖できないのです。

そこで抗生物質の作用機序をみてみると、大部分が細胞壁の合成阻害(壁がなくなると細菌は形を維持できない。)

または、タンパク質合成阻害(エネルギーとなるタンパク質を作れないと発育・増殖できない)
など。

そうなると、細胞壁やリボソームを持たないウイルスに対して抗生物質は効くはずががありま

せん。

インフルエンザの病原微生物はウイルスなので、結果的に

インフルエンザに抗生物質は効かないということになります!!

ただし、インフルエンザが長引き、のどなどの粘膜に炎症を起し細菌に感染する恐れのある場合は

抗生物質が投与されることもあります。

では、次はインフルエンザにアロマが有効な理由

について書いてみたいと思います。