【杉浦貴之】
1971年5月29日生まれ。
1999年10月1日、28歳にして、肝臓がんを宣告され、即手術。
抗がん剤療法2クール(2ヶ月間)。

日本では当時20例ほどしかない極めて稀なタイプのがんであり、両親には「早くて半年、2年後の生存率は0%」と余命を告げられる。

しかし、両親が自分の葬式で涙を流している夢を見た翌朝、このままでは終われないと、力強く起き上がり、がんになった原因を探るため、病気を治すため、本気で自分自身と向き合うことを決意。

そこからさまざまな場所へ行き、多くの方々に出会い、マクロビオティック、瞑想、ヨガ、歌うことによる自然治癒力の向上などさまざまな治療に取り組んでゆく。

「三途の川も溺れて対岸にたどり着けず、医師からの絶望的な言葉もサプリメントに変え、5度にわたる腸閉塞の素晴らしい痛みや、鼻から腸まで通す管は、本物のナースのSMプレイと自分に言い聞かせ、快楽を楽しんできました。あっ、うそです(笑)レントゲン撮影のときに、ピースをして怒られたこともありました。」

「今までを振り返れば、楽しいことばかりではありませんでした。むしろ、辛くて泣くことのほうが多かったです。それでも、闇の果てに光あることを信じ、悲しみの先に喜びあることを信じ、涙の先に笑顔あることを信じ、何があっても自分を信じ抜いてここまでやってきました。」

「がんになって亡くなるという映画はいくつもあるのに、なんでがんを治した人に会いに行く映画はないのだろう?余命宣告はあくまでその医者のその治療だとあと○年、というもの。そんなにアテにしてはいけません。だって僕なんて2年後の生存率0%といわれて、12年も生きてますもの。」


2005年12月に、入院当初から掲げていた「もう一度ホノルルマラソンを完走したい!」という目標を達成。

「走れるほどに元気になったのではなく、走ったら元気になった。まずは動くこと」本人談。

体験に基づいた詩が歌となり、2007年4月20日、オリジナルCD「Life is strong」発売

2010年12月、がん患者さん、家族、サポーターを80名集め、「命はやわじゃない!」がんサバイバーホノルルマラソンツアーを主宰。その様子は2011年1月、テレビ愛知制作のドキュメント番組として紹介される。

発病から12年経つ現在、命と向き合い、今輝いている人々の体験を綴った情報誌「メッセンジャー」の編集長を行う傍ら、トーク&ライブ、講演、取材と全国を駆け回っている。

2008年12月9日、日本テレビ「誰も知らない泣ける歌」出演
2009年4月30日、フジテレビ「奇跡体験!アンビリバボー」出演
2009年8月30日、日本テレビ「24時間テレビ」出演
など多数メディア出演経験有り。

HP:http://www.taka-messenger.com

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