生まれ変わりは、ない。 | トラウマから自由にするRCメソッド (株)RCM社長 高橋万紀子のブログ

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心の整理と心の外科手術専門のカウンセラー
養成もしています。

いきなり炎上しそうなテーマから始めます。
でもこれ、大前提ですから。

生まれ変わりは、ありません。

これは特に
死産、流産、何かの事故で亡くなった子の

後に生まれてきた方へ

声を大にして言います。
生まれ変わりはありません。
あなたは、あなたとして生まれました。
他の誰かの生まれ変わりではありません。

私も2人、子宮外妊娠と流産で
産めずに亡くしているので
子どもが亡くなる悲しみは知っています。
本当に、悲しいです。
胸がえぐられるよう。

でも親は、
えぐられる悲しみを通らなければなりません。
次の子に負わせて、
その子の死を無かったことにすることは
やってはいけないことです。

もう一度言います。
生まれ変わり、と言ってしまうのは、
死んでしまった子の人生を
他の子に負わせて、
その子の死を無かったことにすることです。

つまり、
負わされた子は、
自分の人生を生きることを許されず
死んでしまった子の人生を背負って
苦しむのですよ。

生まれ変わりという概念が産んでいる害。

幼い子に、あなたは誰かの生まれ変わりだ
と言うことは、
あなたではない誰かの人生を代わりに生きろ
ということに他なりません。

そんなつもりはないでしょうけれど。

現に他人の人生を生きることを強いられ
苦しんで病んだ方を
私は何人も見てきています。

誰かを亡くす苦しみは、本当に大きなものです。

生まれ変わりは、それを少し和らげてくれる気がしますね。

でも実は、減っていません。
生まれ変わりにされた子に苦しみを
移しているだけです。

生まれ変わりにされた子の苦しみは
想像を絶するものがあります。
人生を狂わせられます。

亡くなってしまった子は本当にかわいそう。

その子を大切に思っていた人々の悲しみは
本当に深いでしょう。

でも
次に生まれてきた子は、別の人格です。
その子にはその子の好みがあり
その子の得意があり
その子の人生があります。

潰してはいけません。

生まれ変わりだと伝えるだけで
子どもは子どもなりに
別な人生を生きなくてはならないのだろうか
と感じ、本当は
元気に外で遊ぶのが好きなのに
いや、生まれ変わりの誰かは
そんなことをしないのではないかと
おとなしくしてみたりします。

いつも、
別の誰かを生きなければならないような
逆に言えば

その子が生きていて
自分が死ねばよかったと
みんな思っているんだ

とさえ思います。

違います。
あなたはあなたとして生まれた。
別の誰でもなく。
あなたが好きなものは
あなたが好きでいいのです。
あなたが嫌いなものは
あなたは嫌いでいいのです。

生まれてくることができなかった
あるいは幼いうちに死んでしまった
小さなお兄ちゃんお姉ちゃんは
あなたではありません。
あるいはおじいちゃんおばあちゃん
おじさんおばさん
他の誰か
とにかくあなた以外の誰でもありません。

死は死として
徹底的に悲しみ苦しみ尽くす必要があります。

生まれ変わりはありません。
その人の人生は、そこで終わったのです。
だから悲しみ倒す必要があります。

正しい悲しみ方。

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悲しみを悲しみ尽くし
罪悪感でなく
もっと一緒に過ごしたかった思いを大切に
亡くなった方の笑顔だけ
記憶に残していきましょう。