トランプ大統領への、大きな大きな贈り物 | カノミの部屋

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ブログ・507「トランプ米大統領への、大きな大きな贈り物」2019・5・29

 

天皇の代替わり、年号は「平成」から「令和」へ。この新しいうってつけのタイミングで、アメリカのトランプ大統領が日本を訪問した。

 日本側のおもてなしは万全。ゴルフに始まり、鉄板焼き、相撲の千秋楽では特別席を用意し、トランプ大統領は優勝力士に「アメリカ杯」の授与を急遽決め、大拍手を受けた。

 宮中での外国首脳もてなしは、新天皇、皇后の最初のお仕事として注目を集めた。通訳なしで自由におもてなしをされた新皇后に賞賛が集まった。

 これらを、決して悪いこととは思わない。

 けれども、トランプ大統領の目的は、「アメリカ・ファースト」の方針のもと、アメリカの国家戦略に日本を従えることだ。

 日本はアメリカから、大量の兵器を買う約束をしている。アメリカ製最新鋭ステルス戦闘機F35、147機購入する予定だ。この戦闘機は攻撃力が高く、長距離巡航ミサイルを搭載できる。敵を攻める兵器で、憲法に違反する。また、147機という数はアメリカにつぐ第2位の保有数だそうで、専守防衛の理念に反する。アメリカと手を結び、日本をまた戦争のできる好戦的な国にしたいのかと、暗澹たる気持ちになる。

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」という、イージス艦のシステムを、陸上に設置したものも、2機設置を予定している。秋田県や山口県が候補地になっているという。これにかかる費用は4389億円。メンテナンスもアメリカに頼るわけで、その費用もかなりなものになるだろう。

 他にもオスプレイがある。一機100億円、安倍政権は17機購入を決めている。よく故障を起こしてニュースになっている、あのオスプレイだ。

 今の政権はどうして攻撃用の設備、武器にこれほどまでの予算を投入するのだろう。これらは日本国憲法の平和主義の理念に反する。アメリカの大統領を喜ばせるために、という政策は、結局日本を滅ぼす暴挙ではないか。

 武器だけではなく、カジノを作る法案も、結局トランプ大統領の有力支持者シェルドン・アデルソン氏の進出が念頭にあるようだ。アメリカの富豪に貢献するための納税というのも、国民として面白くない。