アキュラホーム耐火性能不足 | 欠陥住宅を調査する建築士のブログ

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今朝の新聞記事「380棟耐火性能不足か アキュラホーム施工」
欠陥住宅を調査する建築士のブログ-アキュラ耐火


名古屋市で4月に違反が発覚というのは、
私が施主さんから依頼を受けて、検査し見つけました。


内容を公表し、遡って対応するアキュラホームは偉い。
全て修補すると何十億円かかるでしょう。

世間では当たり前かもしれませんが、建築業界の
ほとんどの業者は過去のミスを遡りません。

また、未だに平然と防火基準を守らない全国区の業者も
私が知る限り3社以上あります。



普段問題に思うのは、
このような間違いをチェックするシステムがこの国には無い。

中間検査、性能評価の検査、保険の検査など
欠陥を防ぐ検査は形式的にはあるが、あまり意味を成していない。

本件の検査でも、私は仕上げをめくってまでは検査していない。
点検口からなど、簡単に見える箇所で発見している。

行政関連の検査が厳しければ、もっと早期に発見されていて
被害者は増えなかったと思います。(施主、業者の損害の両方)


もうひとつ問題だと思うことは、、
検査のきっかけが、施主さん自身が防火違反に疑問を抱いたからではない。
大工さんの仕事が雑なため、家全体を疑い、検査を依頼してきた。

つまり、腕のいい大工さんが担当していたら
この件は発覚していなく、知らずに住んでいた可能性が高い。


業者の方は、一度マニュアルや品質管理方法の見直し、
施主の方は、自己防衛法を考えてください。


お手伝いできることがあれば、検査業務や情報提供などの協力はいたします。





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