※ひとつ前の記事の続きです。

⑦パネル「ダウン症候群」

今まではゆうきの学校のことを話しましたが、今度はゆうきのことを話します。
ゆうきは、生まれた時から、「ダウン症候群」という障害を持って生まれてきました。
「ダウン症」って言います。



⑧パネル「染色体について」

ここに、「染色体」って書いてあるけど、
染色体とは、

みんなの身体をつくっている「細胞」という中にあって、

みんなよく、
お父さんに似てるねー、とか、お母さんに似てるねー、とか、おじいちゃんおばあちゃんに似てるねー、とか、言われることがあると思うんだけど、

そのお父さんやお母さんやおじいちゃんやおばあちゃんに似てるねー、っていう情報が入っている所を「染色体」って言います。

「染色体」は普通、2本で1つになっています。
全部で23組あるんだけど、23組あるうちの、ゆうきは、21組目が1本多い、3本あります。

それによって、成長がゆっくりになったり、心臓とかに疾患があったりします。




⑨パネル「心臓」

ゆうきの心臓にも、疾患がありました。

みんな心臓って、知ってるかなー?
(知ってるー!ここー!)
そう、ここ。
手を当ててみると、ドクドクってしてるよね。

この心臓は、みんなの身体に血を運ぶため、ポンプの役割をしています。

心臓が止まってしまうと、死んでしまうよね?
だからとっても、大切な部分です。

みんなの心臓は、心臓の中に4つのお部屋があります。

2つずつお部屋を通って、血が身体全部に流れていきます。

みんなの心臓は、真ん中に壁があって、この壁で右と左が分かれているので、右の血液と左の血液が合わさることはありません。



⑩パネル「心室中隔欠損症」

でもゆうきの心臓は、この真ん中の壁に穴が開いていました。

そうすると、どうなるかと言うと、普通なら合わさることのない血液が、合わさっちゃいます。

そうすると、肺、

みんなが息を吸ったり吐いたりすると胸が動くと思うんだけど、そこが肺、

その肺にいく血液の量が増えちゃう。

なので、身体に負担がかかって、体調が悪くなってしまいます。

ゆうきは4才の時、保育園の年中さんの時、
保育園で一緒だったお友達は覚えててくれてるかな?
手術をして、この穴を塞ぎました。

手術は6時間かかりました。

6時間て、どのくらいかなー?というと、
みんなが学校に来てから、帰るくらいまでの時間です。

長いねー。

その間、頑張りました。

今も胸に、手術の跡が残っています。




⑪パネル「特徴」

「ダウン症候群」のみんながそうではないけど、成長がゆっくりだったり、ゆうきみたいに心臓に疾患があったり、目や耳などに合併症があったりします。




つづく