ここ数年、
リクルートに関する仕事にも
携われることが増えた。
(本業はマーケティング)
得意な事が評価してもらえて
それを活かせる場面を自ら提案できて
守備範囲がどんどん広がるのは面白い。

就職活動をするにあたり、
学生の皆さんは、まず最初は、
少しでも名前の知っている会社
(いわゆる大企業)
を選ぼうとするだろう。

中小企業側から見ると、
名前の知らない会社なんて
どんな事業をしているかすら
相手は全く知らない状態から始まる。

就活生に向けては、
そこを前提とした上での
アピールが必要になってくる。

その上で
どんな事業を展開しているのかを伝え、
そこに興味を持ってもらえることで
初めて「会社」に興味を持って
もらえるのだと思っている。

特に注目されていない中小企業は
「会社」が人を選んでいるのではなく
「就活生」から選ばれているという
視点を持つことが大事だと感じている。


そこで「伝える」を大切に
プレゼンをさせて頂く。

この事業の社会的役割は何か、
この社会的な機能が
世の中を支えている仕組みを伝え、
それを「会社」に落とし込んだ時に
一企業としてどんな支援を提供し、
競合他社とどんな差別化を図り、
世の中の変化にどう対応していくか、
今後の将来の展望も含め
お話をさせて頂く。

そこにストーリーがあると、
話が入りやすい。
企業理念や方針だけを伝えても
何も共感は得ないだろう。

夢を持って
「この会社で働きたい」
そう思って貰えることが
何よりも嬉しい。




手応えと実践を得たことで
更に突き詰めて感じたことは。

「経営者は、
夢を与えるのが仕事だ。」
夢=仕事の意義、そして見合う賃金
と。(私は経営者ではないけど)

自分に関係ない飛躍した話ではなくて
同じ目線で自分の言葉で、
ビジョンを語れること。

従業員にわくわくした気持ちで
働いて貰い、それを還元すること。

自分の携わった仕事が
果たす社会的意味を明確に伝え、
自分が貢献したことで
自分自身も豊かな生活ができること。
それを従業員1人1人が実感できること。

人の(心)を動かすのが
経営者の仕事なのだと。

ここまで書いて、昔読んだ本、
デール・カーネギー
『人を動かす』が浮かんだ。
なるほど、これに繋がるのだ。
これは経営において大事な要素だ。

そこでふと思い返した。

以前、私のプレゼンを
聴いてくださった方が、
「とても感動しました。
プレゼンは人の心を動かし
行動に変化をもたらす
素晴らしい仕事です。」と
おっしゃってくださったことを。

ここにも通じる。
就活もプレゼンも
マーケティングも経営も、
全ては繋がっているのだと
大きな枠として捉える視点の面白さを
また経験として得ることができた。