今朝、水道が凍っていた。
水もお湯も出ない。

水道が凍っているなんて、 
小学生だった頃は記憶にあるけど、
それ以来、あったかな?

暫くして
水は出るようになったけど、
お湯が出るようになったのは
お昼近くになってからだった。

洗い物も、
沸かしたお湯を少しずつ使いながら、
ビニール手袋で真水の冷たさから
手を守りながら。

蛇口をひねって
お水が出るのも
お湯が出るのも
当たり前じゃない。

お水が出ることの
お湯を沸かせることの
手袋が守ってくれてることの
有り難さを感じながら。

当たり前のものが使えなくなると、
当たり前にあることの
有り難さに気付く。

感謝の毎日を。




実は似たような経験を
他にもしていた。

年末から舌に口内炎ができて、
これからお節を作る楽しみの時間に
その作ったお節を食べられないなんて
実は悲しい年末年始だった。

せっかく
美味しいお餅をいただいたのに、
お餅も殆ど食べられなく。

まだ少し痛みが残っているので、
食べることが今も大変で。

食べる楽しみが失われて
初めて普通に食べられることの
舌がある有り難みを知る。

ありがとう、舌。

味わえる喜びは
人生でも別格だな。


当たり前のものが使えなくなると、
当たり前にあることの
有り難さに気付く。

たまに訪れる「不便」は、
これを気付かせるために
時々やって来るのかも。




水道が凍ってた朝、
お湯が出るまで待つこと半日。

外は太陽のエネルギーが強くて
暖かさも感じられた。





この暖かさなら大丈夫、
もうすぐお湯が出る。

こうして時を待つ時間は
喜び。


大昔の人はこうして

雨が降るのを待ち
日が出るのを待ち
嵐が収まるのを待ち
春がくるのを待ち
芽が出るのを待ち
花が咲くのを待ち
実がなるのを待ち
収穫を喜ぶ。

集落みんなで
喜びを分かち合い
収穫を分け合う。


想い巡るこの時間は
のんびりして
好きだな。

暖かい日差しの中で。