分断の世界は望まない。
今、コロナがきっかけとなって
人間の様々な部分が
浮き彫りになっているように思う。

お互いを敵対し合うのではなくて、
言い負かそうとするのではなくて、
自分の正しさを押し付けるのでなくて、
お互いの考えを
認め合えて尊重できたら、
分断は起きないはずだから。


小さな社会は
大きな社会の「縮図」だ。

私は常々、
様々な事が起こるたび、
この考えを腑に落とす経験をする。
面白いくらいに、
この社会は縮図なのだ。

世界で起こっている事は
国にも当てはまる。
国で起こっている事は
都道府県にも行政にも
学校にも地域コミュニティにも
家庭にも当てはまる。
業界にも業種にも
会社にも当てはまる。

何処を切り取っても
全ての問題は
同じ構図になっていて、
同じ事象が起こる。

ではこの社会の
真ん中には何があるか?

「個」がある。
すなわち、自分。

この大きな社会は
個である1人1人から
創られている。


今回もそれを実感した。

コロナで自ら
分断の世界にしていたのは、
「私」だ。

異なる意見は分かり合えないと、
最初から勝手に透明な壁を創り、
攻撃されたくないからと
自ら防衛線を張った。

私の大事な「思い」を
攻撃されたくなくて、
たくさん武装をした。
論破されないように
根拠を揃えて。

それって攻撃と同じよね?
攻撃は最大の防御だ。


さあ、これで
攻撃されても大丈夫。

でも私の周りの
小さな社会の中は、
違ってた。

武装した私を
攻撃なんてして来ないし、
傷つけになんて来ないし、
それどころか、
正反対の価値観の私を、
「守る」と言ってくれた。

私は、この小さな
優しい世界に生きていた。


自ら「分断」していたのは私で、
自ら「敵」を作っていたのも私で、
不安な気持ちを気付かれないように
一生懸命武装したのに、
そんな鎧は要らなかった。


そうだ。これだ。

ここを、
目指していたんだ。

社会全体が
こうなったらいいなって、
私はずっと願っていたんだ。

私の創りたい世界は、
これなんだ。


一人一人が異なる価値観を
心の底から認め合えたら、
「分断」が起こることは
ないのだ。

世の中はいつか、
大きな1つの社会になる。
国境も人種も越えて。

この地球という星の
時速10万8000キロで進む宇宙船の
1人1人が大事な、
乗組員だ。

生まれてきてから
その命が尽きるまで、
この地球という宇宙船から、
誰一人取り残されることもなく、
誰一人差別されることなく。

お金を持っていてもいなくても
住むところがあってもなくても
善人も罪人も悪人も、
誰にでも平等に降り注ぐ太陽の下で。

この優しい世界で
いがみ合う必要がある?

最初から
「分断」の必要も
なかったんだ。


いつか大きな1つの社会になる。
大きな流れが変わる時、
相反する歪みは
何処かに必ず出来る。
同じくらいのエネルギーを持って。

真逆な流れに
不安の渦に巻き込まれそうになるけど、
その渦が大きければ大きいほど、
「1つ」の未来は
すぐ先にあるってこと。

負でもなく、悪でもなく、
振り子のエネルギーとして。

「陽」が起こる時、
必ずそこに「陰」があって、

「陰極まれば陽となる」。


その先の世界を
私たちは創ることが
できるのだから。