重度知的障害のモコ、
何年かぶり、何回かぶりの
療育手帳の更新があり、
今日、手帳の交付を頂いた。

常時目が離せない
要介護の丸A。
毎回変わらずの
最重度の判定となった。

この判定の為の診断は、
1ヶ月前ほどに
児童相談所で行われた。

5年後となる次回の更新は、
更新時に18歳を越えるので、
次回は児童相談所ではなく
県の別の機関になると説明を受けた。

そっか、次回更新時は、
もう「児童」の枠ではなくなるんだ。
なんだか感慨深い。

さて、児童相談所での判定は、
主に聞き取りと、
合わせて簡単な知能検査がある。

モコは14歳、中学3年生だけど、
知能レベルは1〜2歳くらいだろうか。
運動能力は3歳児くらいになる。
(体格、見た目は6歳くらい)

最初からモコのレベルに合わせた
教材を用意してくれていたので、
目の前に置かれたのは、積み木や、
○△□に合わせて型はめをするもの。

ああ、これは普通に
全く興味を示さないか、
投げるパターンね‥
職員さんごめんなさい‥

と心の中で
先に謝ったその瞬間、
積み木に触ってトントンと
積み木で机を叩いたり、
型を叩いたり‥!

目の前の積み木に
興味を示して
遊んでいるではないか。

これは、支援学校で
普段から様々な教材を
根気よく触らせてもらい、
根気よく遊びを促して
もらっているからだ。

場所が変わっても、
目の前の人が変わっても、
ちゃんと積み木と向き合える。

ちょっと感動してしまった。
さすが中学3年生だもの!
モコはモコなりに、
成長しているのだ。

そしてこの後、
更に感動する場面に出くわす。

一通りのテストが終わってから
一旦休憩に入った時。

モコを外まで連れ出して
軽くお散歩して帰ってくると。

長い廊下の左右には
個室がたくさんあって、
同じドアがいくつも並んでいる。

大人でも
さっき自分達が
判定を受けた部屋のドアが
果たしてどのドアなのか?
覚えてなくて迷うくらいなのに。

モコはすたすたと先を歩き、
迷うことなく、ちゃーんと、
さっきの部屋のドアを開けた。

凄い!!

ちゃんと戻って来れたのだ。
モコは帰巣本能に優れている。
長時間、散歩に行っても
帰る方向は分かるようだし、
買い物に行った時、
停めた車の場所も分かる事が多い。

得意なのは知っていたけど、
大人でも迷う場面で発揮できた事に
感動した。



少しの成長を感じた
あの時から1ヶ月。
無事手帳の更新ができて、
無事手帳を貰いに行ってきた。

これから5年間使う手帳。
せっかくなら
とびきり可愛い写真を使いたい。

そう、手帳には、
本人の顔写真が必要になる。
正面からきちんと撮れていて、
尚且つとびきり可愛い写真となると
かなりハードルが高い。

撮るのも見つけるのも
一苦労なんだけど、
スマホの中に
ちょうど良さそうな
写真を見つけた。

さあ、この写真を、
どうしよう?

前回は確か、
パソコンでサイズを調整して、
何度か印刷して調整した後に
コンビニで写真プリントしたような
記憶がある。

今は家にプリンタはないので、
何度もサイズ調整する事はできない。

さてどうしよう?

と思い、思いついたのが
カメラのキタムラ。

多分ここなら何とか出来るはず!
そこでカメラのキタムラに行き
相談すると、出来るとの事。
(背景の白抜きは出来ないけど
問題なし)

スマホの中の写真を選ぶと、
ちゃんと証明写真になって、
ものの10分で手にする事ができた。

しかも550円。
使える、カメラのキタムラ。



そして無事、
手に入れた療育手帳。

療育手帳を貰うことで、
我が子の発達段階に
向き合う事になるけど、
私はこの客観的な視点は嬉しい。

どうであれ、
障害を持っている事は変わらないし、
この先もずっと変わることはない。

それも全部含めてモコだし、
モコの織りなす世界は
面白いのだ。

療育手帳は、
お守りみたいなもの。