今週にはいってから、更に脱原発2候補の支援者同士がネット上でバッシング合戦(単なる誹謗中傷が目立ちます・・・)を激化させているのを散見します。

おそらく、このブログを読んでくれている人は、ほとんどが脱原発を望んでいて、一体どの候補者がそれを命がけで実現してくれるのだろうかと悩んでいるのではないでしょうか?

勿論、都政には貧困問題や福祉、防災、オリンピックなど多岐に渡る課題がありますが、現在様子見で保留になっている経済産業省のエネルギー基本政策を抜本的に転換しなければ、「原発は主要なベース電源」と位置づけられた政策が固まってしまいます。

まさに「待ったなし!」の状況なのです。

孫崎享氏はブログで次の提案をしています。

① 宇都宮氏や細川氏は最後まで自己の勢力拡大に頑張る、
② 投票前日に有権者はいずれが優位かを判断し、優位な方に投票する。
③お互いを批判しない。

候補者一本化を望んでた人は、この投票行動を取ればいいと思います。
・・・そして選挙終了のホイッスルが鳴ったら、ノーサイド。お互いの健闘を讃え合いましょう。

どっちが勝てそうかではなく、負けが見えていたとしても、候補者をしっかりと見極めて投票したいと思う人は、両候補の街宣に出かけていき、生の演説をノーカットで聞き、その場に集まった人達の顔ぶれ(組織的な動員なのか一般人なのかなど)を観察し、隣り合った人と語り合い、通りすがりの一見無関心そうな人々の反応なども観察してきたらいいと思います。

候補者と直接語り合える機会も探せばあると思いますので、そういうところに積極的に出かけていく事もお勧めです。

マスコミは勿論の事、ネットでの流言も、参考程度に聞き流し、それにあまり囚われない方が懸命ではないかと思います。

僕は、昨年末宇都宮候補の選挙ボランティアとして奔走してきました。
本人とも何度か直接語り合いの機会をいただいた事もあります。

宇都宮候補は、とても誠実で気さくな人柄なので、今でも大好きなのですが、都知事選候補者として見た場合、残念ながら致命的な難点があります。

それは、共産党・社民党という特定の政党との結びつきが強過ぎるという事です。

今回の都知事選候補者の中で特定の政党から「推薦」を受けたのは、宇都宮候補だけではないでしょうか?「推薦」というのは「公認」に準じた政党からの支援体制を得られるポジションであり、政界では準政党候補と見られます。これでは、仮に当選出来たとしても、自公が過半数を占める都議会の承認を取り付けることは非情に困難となり、公約が全て絵に描いた餅となってしまいます。

また、脱原発についても、東電の株主として株主提案を出すとおっしゃっていますが、過半数の株式を握っているのは国であり、東京都は既に2%以下しか保有していません。従って、例え東京都知事が東電の原発全てを廃炉にするよう株主提案したところで、黙殺されるのが落ちでしょう。つまり、脱原発の実効性が担保されていないという事になります。
今のところ、宇都宮候補は、脱原発についてそれ以上の具体策を持ち合わせていません。

東電は既に実質国営企業化しているので、国のエネルギー政策を抜本的に変更させない限り、東電に直接要求をぶつけたとしても、徒労に終ってしまうのです。

一方、細川候補の場合には、国政・都政の過半数を握る保守勢力からも支持者が多く、政策に対する都議会から承認が得られやすいと推察されますし、脱原発を公言した保守知事の誕生は、永田町・霞ヶ関の人々にかなりの衝撃を走らせることとなるでしょう。

今年は、怒濤のごとく知事選が続きます。仮に続々と脱原発保守知事候補が勝ち、そのまま来年の統一地方選を迎えると、政権与党候補が総倒れになるというオセロゲーム現象が起きる可能性も出てきますので、自民党としては、早めに火消しに動くのではないでしょうか?

経済産業省のエネルギー基本政策の抜本的改定。「原発ゼロの明記」こそが脱原発の一丁目一番地です。

とはいえ、新自由主義の礎を作った小泉氏に対する懸念を表している人は多いと思います。僕もそこは気になるところではありましたが、彼の発言をつぶさに検証しても、今夢中になっていることは、「原発ゼロで経済成長」というワンイッシューです。これを隠れ蓑にして、別のイッシューに取り組める程、彼は器用な人でしょうか?

彼の過去の言行から考えて、僕は、きっとそれ以外の事には、目下のところ関心がないと思われます。
むしろ、自然エネルギー業界(そこへ資本投下をしている金融資本含めて)からの資金的バックアップが入っていることは、十分に考えられるところですが。

それよりも、細川候補が熊本県知事時代にどのような街づくりをしてきたのか、実績を検証した方が良いのではないかと思います。

人の意見も態度も、時とともに変わるもの。共産党だって、「原発は核の平和利用だ」と絶賛し推進してきた歴史があるのですから、脱原発に転換した時期が早いから本物だとか、そういう論はいかがなものかと思います。

僕は既に両候補の演説をフルに生で聞かせてもらいましたし、宇都宮候補とは何度も語り合ったことがありますから、細川候補と語り合う機会を持ちたいと思いますので、明日、せんきょCAMPに参加してみようと思っています。

一部のMLで既に転送さえていただきましたが、再度明日の詳細貼付けておきます。興味或る人は是非一緒に語り合いましょう。
2月1日には代々木公園で、また都知事候補を集めた催しがあるそうですので、足を運んで自分の五感で候補者を確かめましょう。

 【急遽決定■拡散お願い】
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【せんきょCAMP】代官山で急遽開催! 若者たちの企画に、
都知事選候補:細川護熙さん&家入一真さんが、登場!!
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■1月29日(水) 19時~22時(予定)
「若者が想う東京、そして細川&家入両候補と語り合おう!」
会場:代官山THE ROOM 3 【予約不要、参加費無料、カンパ歓迎】



スペシャルゲスト:都知事選候補:細川護熙さん&家入一真さん
若者ゲスト:原田謙介さん(youth create代表)、
後藤寛勝さん(僕らの一歩が日本を変える )、中川健吾さん(ドットジェイピー関東支部代表)
モデレーター:横尾俊成(港区議)、北川義樹、鈴木菜央(greenz,jp)
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今の日本、そして東京の政治に向けて活動する若者グループから
ネット選挙解禁に一役買ったとも言われる、youth createのハラケンこと、
原田謙介くんを筆頭に、3人の若者を迎え、若者の政治理解の現状、
抱えている問題などを話しあい、さらに都知事選候補者お二人を迎えします!

詳細は【せんきょCAMP東京】ホームページ
http://senkyocamp-tokyo.tumblr.com/
【せんきょCAMP】については
http://senkyocamp.org/