都会生活どっぷりだった自分が4年間かけて、大自然と共生する生き方を模索する先達の人々と幅広くご縁を繋ぐ事が出来て、311以降もうろたえることなく生きてこれたのは、やはり大自然の摂理というものに気づき、直感力に磨きをかけて、情報選択と生き方の選択を何とかしてこれたからではないかと思っています。

ようやく見えて来た自分の天命「楽園つくり」。

これを一瞬にして吹き飛ばしてしまう威力を持っているのが、原発であり、戦争。

この社会を生活者目線で変えて行こうとする動きを封じ込めるのがTPP(国家権力を上回る多国籍企業の権力強化)。

そう気付いて、311以降は初めてのデモ・署名活動・裁判・選挙ボランティアなど、今迄無縁だった政治活動に奔走してきました。

そして、昨年末の衆議院選挙・都知事選挙のダブル選。

選挙結果には、勿論不正選挙疑惑が拭えないのですが、それにしても、自分が思っている以上に、まだまだ自分たちは少数派なのだという事に否応無く気付かされました。

年末年始にかけて、様々な逡巡がありました。

そして、辿り着いた答えが、「地元回帰」です。

僕が理想とする農を主体とした自給自足コミュニティーは、土肌がほとんど見えない地元渋谷では、到底実効性がない話とはなから諦めていたので、海・山・川が揃っていて大地との波長がバッチリの葉山或いは湧水が豊富で富士山や八ヶ岳など沢山の霊山を抱える山梨でやっていこうと考えていました。

将来的には、その思いは変わりません。

けれども、今しばらく渋谷に居住しているつもりなので、都会でも出来る事、いや都会だから出来る事を徹底的にやり抜いてみよう、そういう心境になったのです。

近所に、同じビジョンを共有できる仲間がいること程、心強い事はありません。

大都会東京は、首都圏直下型地震に見舞われれば、食糧や石油を求めて、路頭に迷う人々で道路が埋め尽くされてしまう事は、誰でも容易に想像できることです。

ならば、或る日突然電気水道ガスが止まり、スーパーの棚が空っぽとなり、ガソリンスタンドが閉鎖されたとしても、うろたえることなく、悠然と暮らして行ける知恵と技術と近所の絆を作って行けばいい。

地下資源にどっぷりと依存した暮しから、身の回りにあるものを活かし創意工夫をして暮していく、葉山で学んだトランジションタウン活動を都会ならではの形にして、渋谷でやっていこうと決意しました。

2009年にトランジションタウン活動を渋谷で始めた人達がいて、現在休眠状態になっていたので、再稼働という事になります。

コレはと思う人達に声をかけていったところ、一つ返事で「やろう!」となり、トントン拍子に話が進んで、あっという間に20人以上の参加者が集ってくれました。

再稼働日は、太陽太陰暦のお正月である2月10日。

この日は集いはしないのですが、静かに天に誓いと祈りを捧げたいと思います。

トランジション渋谷は地域活動なので、原則として渋谷在住・在勤・在学の方を入会の対象としています。

ですが、どなたでも参加できるイベントもドンドンやっていきたいと思っていますので、このブログで順次紹介していきたいと思います。