自分は、今年の6月以前まで家族の事が本当に嫌いでした
実家には祖母と父が住んでいて自衛隊に入隊して以来1度も、帰っていませんでした。
父親とは昔から会う度に喧嘩をし、小さい頃から殴られるのが嫌で顔をできるだけ会わさないようにしていて
祖母は痴呆症気味で現実と空想を毎日行き来している状態で、会話がうまくできません。
母親は僕を出産後3ヶ月で離婚。それ以来1度も会ったことがなく、名前も顔もわからないです。
このような関係で、この3人とは一生仲良くなる事はないんだろうとさえ思っていました
そんな時に偶然立ち読みした本から、このような言葉を知りました。
マザーテレサがノーベル平和賞の授賞式で
「世界平和のために私たちはどんなことをしたらいいですか」
という質問に対して述べた言葉です。
「家に帰って家族を愛してあげてください」
このフレーズを見た瞬間
僕は強いショックをうけました
その時までの僕は家族をできるだけ避けるようにしていて、愛するなんて考える事もできませんでした。
むしろ、家族を恨んでいました
小さい頃は、周りの友達の父さんは優しそうなのに、なぜ自分のお父さんは会うたびに殴ってくるんだろうとか
お母さんはなぜ自分にはいないんだろうとか
祖母はなぜ空想の世界の人といつも話しているんだろうとか
いつも考えていて
小学校の授業参観や3者面談の時に周りが若いお父さん、お母さんが来ているのに、自分だけおばあちゃんが来るのが本当に嫌でした。
来てくれても無視したり、低学年の時はなんで僕だけおばあちゃんなのって言いながら泣いたりもしていました。
子供の時は家族について毎日のように考え悩んでいて、自分の家族に悲観的になっていました。
今だから言える事なんですが、
まだ精神的に弱かった中学生の時に学校の成績が悪い事に対し、いつものように殴ってきた父親に言われた
「お前なんか死ね」
という言葉が本当にショックで、本当に死んでやろうと思い、家中の薬を集めて飲んだ事もあります。
子供電話相談室の人に助けられた事も何度もありました。
今こうやって改めて思うと、その当時は物凄く辛かったんですが、この経験があったからこそ、今の自分が存在するので全て必然的な出来事だったんだなって思えます
そのような家族だったからこそ、マザーテレサの言葉を見た後
「家族とは自分にとって乗り越えなければいけない壁の1つなんだ」
と思い、いてもたってもいられなくなり生まれて初めて父の日のプレゼントを買いました
そして一刻でも早く、実家に帰ろうと人生初の「親孝行」を胸に電車に乗り込みました
というところで前編はここまでです
本日は暗いブログになってしまって申し訳ないんですが、読んでいただき誠にありがとうございます
後編はかなり面白い展開になるので楽しみにしててくださいね