うちの天使たち
バタバタとバタバタとバタバタと過ごしているうちに、我が家の癒しを一手に担っていたハルキチがあっという間に逝ってしまいました。
具合が悪くなって数時間後、今日の12時過ぎのことでしたが、きっと忙しさにかまけた人間が見逃したんだと思います。何度繰り返したら気付く事ができるんでしょうか。
おとなしくてやさしくていつも控えめで。
控えめすぎて他の推しの強い子たちの陰に隠れていました。
臆病で抱っこも完全拒否、お風呂も爪切りも何日か前からシミュレーションをしなくてはいけないほど。さっき、この12年間で初めて抱きしめることができたとき、いなくなってしまったことにようやく気づき、動揺して、大泣きしました。
触ることも、抱き上げることもできなかったけれど、いつも遠慮がちに飼い主に寄り添っていた可愛い子でした。
彼は東日本大震災で親と飼い主を失いました。
いろんな道を辿って生後半年で我が家の一員となったのです。臆病なので、ゲージから出るまで半月ほどかかりました。そのハルキチをゲージから出したのは、毛色のよく似たテンでした。
正反対の二人ではありましたが、妙に馬が合い、テンに引きずられるようにイタズラもしていました。
飼い主はまとめてハチワレブラザーズと呼んでいましたが、最期まで、仲良くテンを追いかけるように逝ってしまうこともないだろうに。
優しい子だったから、テン不在の世界に飼い主夫婦が慣れた始めた頃合いを見計らってくれたのかな。
それとも、飼い主よりもテンが恋しかったのかな。
飼い主があまりに出来損ないだから、もういっか。みたいな感じかな。
いつも気配を消しながらも寄り添ってくれた天使のようなハルキチは本当の天使になりました。
連れ合いは出稼ぎ中、今日飼い主が看取る事ができたのもほぼ偶然のようなものであり、その偶然はハルキチの置き土産のような気がします。
出来損ないの飼い主にも等しく優しさをくれたハルキチ。天使になってもそばにいてくれたらいいな。
カイもモモもテンも。てぐすね引いて待っているはずだから、心配はないけど。いつかみんなに会える日までの飼い主のほうがみんなに心配かけるかもしれません。
だから踏ん張らないといけません。
たった1人残されたコトを守りながら踏ん張ります。今は涙が止まらなくて、コトはハルキチの不在とめそめそする飼い主に動揺しています。
これではいけない。と、思いつつ。しばらくはうんと泣いて、寂しがります。
いつも思うこと。
この道の先で、きっとみんなに会える。
今寂しくて悲しいのは仕方なくても、きっとまた会える。支え。ではなく、希望かな。
ハルキチ。2011年5月5日生まれ満12歳。
本日をもって修行終了。めでたく天使昇格です。
お疲れ様でした。しばらくゆっくり休んでね。
カイとモモとテン。みんなハルキチが大好きだったと思います。久しぶりに会えるなんて羨ましい。飼い主はここで踏ん張るんで、もう少しかかるかな。
待っててね。