マンションの炊き出し訓練にて
ロマンチスト(理想主義)は、どうありたいという姿を見据えながら可能性を追求する姿勢なのか
リアリスト(現実主義)は、今ある現実をみてそれをどうするのがいいのか考える姿勢なのか
beingとdoingの関係性にも少し似ている
より良くあるべき姿に近づこうというbeing
だだ決められたことを忠実にするというdoing
とにかくこの2つのYESかNOかの二項対立で考えないのが肝要だ
議会政治制の多数決だけで決めるのでもなく、ただ少数派を否定するだけでもなく
多数決が民主主義というのはまさに妄信
それらは格差拡大や差別を生み出すだけだろう
今そこにある現実だけをみて、少し偏狭なとらえ方をしようとするのも同じことだろう
相手とのとらえ方の中で、エンパシーを発揮しながら、自分を失わずに自分のとらえ方に折り合いをつける作法がアナキズム
これがほんとうの意味での民主主義なのかもしれない
可能性を追求する姿勢やこうありたいという理想をみながら行動できるのは、その人の生活背景や元々の性格も大きく関わるはずだ
現実をみて、未来志向で何をどうするかというところが大事になる
いずれにしても、現実主義と理想主義を二項対立で考えることなく、そのふたつを往来するとらえ方は欠かせない
それには、自分や他者のその人ならではの価値観やとらえ方、その人の人生の物語りを能動的にとらえようとするナラティブ・アプローチを磨くことが必要になるだろう
そのなかで、これからの人間が必要な能力と、グレーバーも言った「reasonableリーズナブル穏当さ」を身につけて生活の中で発揮していきたい
自分の考えをしっかりと持ちながらも、エンパシーによる他者視点取得(パースペクティブテイキング)にもコミットし、対話を繰り返して落とし所を一緒に探していく
日々の暮らしのなかでも、地域活動に参加するなかでもそんな姿勢でいたい