こんにちは。京都大学仲井崇洋です。
今日もよろしくお願いします。
今回お話するのは、血の土曜日について。
血の土曜日は1937年の9月から10月にかけて、1か月以内に1億人以上の人が見た有名な白黒写真ですね。廃墟となった上海南駅で泣き叫ぶ赤ん坊を撮った写真で、日中戦争において戦争の悲惨さを表す象徴として知られています。
この写真は、第二次上海事変中に日本軍の市民に対する空襲の数分後に、ハースト・コーポレーションのジャーナリスト王小亭によって撮られたそう。母親の死体のそばで泣く赤ん坊は、名前はおろか、性別すら不明のままなのだとか。
この写真は、もっとも人々に記憶された戦争の映像報道の一つであり、そして最も欧米に日中戦争中の日本軍の残虐さを伝えた1930年代のニュース映画の一つでもあるとされています。王小亭は彼の所有していたアイモで報道映像を撮り、さらにライカで写真を撮影したんだとか。この写真は “母を亡くした中国の赤ん坊”、“中国の赤ちゃん”、または“上海の駅の赤ん坊”とも呼ばれるみたいですね。日本の民族主義者の何人かは、この写真を「演出写真ではないか」と指摘しているようです。
それでは今日はこのへんで。
京都大学の仲井崇洋でした。