【ハワイ州マッサージライセンス】取得までの道のり | 「ハレ ロミロミ オ ケカイマリノ」オーナーブログ  Nohona Hawai'i ーハワイ島暮らしー

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ハワイ島で「ハワイアンから見たハワイ」をシェアするプログラムThe Roots Of Aloha やロミロミのスクール&クリニック「ハレ ロミロミ オ ケカイマリノ」のオーナーをしています。そんな私のハワイでの生活、Nohona Hawai'i。

 

 

先ほど、日本から参加されるためのハードルを書きましたが、それでも参加を検討したい方、もしくはハワイ在住でそこは問題なく参加できる方、はたまたいつかの夢として知っておきたい方。

ハワイ州マッサージライセンスを取るまでの道のりはこんな感じです。

 

今回、ハレ ロミロミ オ ケカイマリノで行う内容は緑の字にしてあります。

 

 

Phase 1 (150時間)

9月2日〜10月30日 月、水、金 10時〜17時 

$1800+tax、教科書代

 

私が勝手にフェーズ1と呼んでいる最初の150時間。

ハワイ州によって定められた時間数、内容になっています。

 

・解剖学、生理学、構造運動学(50時間) 

 

・以下を含むマッサージの理論とデモンストレーション(100時間):

マッサージの手順、記録の付け方、衛生学、理論、コンディションごとのテクニック、マッサージの禁忌、ドレーピング(日本でいうタオルワーク)、評価法

 

 

これを見てもお分かりだと思いますが、ハワイ州のマッサージライセンスというのは決して「ロミロミのライセンス」ではありません。上の指定された内容にもロミロミのロの字も出て来ていませんよね。

 

なので、普通マッサージスクールや州認定ワークショップではスウェディッシュマッサージをベースに教えているところがほとんどです。

そして100時間の内の数時間がロミロミに当てられています。

 

ハレ ロミロミ オ ケカイマリノではマッサージ技術に当てられる時間数のほぼ全てがロミロミです。

具体的には、普段ロングライフロミロミのレベル1、レベル2A、レベル2Bと呼んでいる内容をカバーする予定です。

ポーハクヴェラ(ホットストーン)やロミワイオラ(水に浮かんで行うロミロミ)もやります。

 

私が学び、日々使っている技術がメインになりますが、他の先生から学んだロミロミセラピストもゲスト講師に迎えて、プロのセラピストとしてしっかり技術と理論を学んでもらう予定です!

 

またボーナスアワーとしてロミスティックを作ったり、ラーアウラパアウ(薬草)を学んだり、ハワイアンカルチャー、ハワイアンフィロソフィーの時間もしっかり取る予定。

 

コロナの状況によっては、接触の時間を減らす目的で一部オンラインで可能なものはオンラインにする可能性も検討していますが、今のところはヒロのハレ ロミロミ オ ケカイマリノで開講予定です。

 

 

 

 

Phase 2 (420時間)

申請が通り次第、6ヶ月〜12ヶ月 $2300+tax

 

Phase 1の150時間が終わると、ハワイ州にアプレンティスとして登録をします(申請料別途$50)。

これはいわゆる徒弟制度。

 

アプレンティスになると実際に一般の人にマッサージをすることができますが、ライセンス取得前なのでまだ報酬は受け取れません。(チップは可)

経験のあるセラピストの元で、所定の時間数、トレーニングを積みます。

 

試験を受けるのに必要なのは以下の内容、時間数。

 

・クリニカルオペレーション(70時間:衛生30時間、事務手続き30時間、記録10時間)

・上級テクニック(40時間:インストラクター観察20時間、コンサルテーション20時間)

・記録付けを含んだマッサージの実践(310時間)

 

 

ハレ ロミロミ オ ケカイマリノでは、クリニカルオペレーション(要はサロンの衛生管理、顧客管理、スケジュール管理などの運営実務)などみんなで集まった講義形式になる時間もありますが、プラクティカルトレーニング(マッサージの実践)の部分はそれぞれの生徒に合わせたスケジュールで行います。

 

ヒロの場合、310時間の実践をこなすための集客がなかなか課題になりそうな予感はするのですが、頑張れば最短6ヶ月でライセンス試験を受けることが可能です。

(これもコロナの影響で来年どうなっているか心配なところですが、今現在は私の新規顧客はこれまで以上に増えています。)

 

みなさんのベーシックスキルが身についた頃に、上級ロミも教えて行こうと思っています。

 

試験前には、試験対策の勉強会や模擬試験も行いましょう。

 

さて、ハワイ州の試験を受けるにに必要な「310時間」というこのプラクティカルトレーニング、マッサージの実践の時間。

すごく長いようにも感じますが、これが何よりの学びの時間になると思います。

 

家族でも友達でもない人に施術をする。

そしてお客様はまだアプレンティスとわかって受けてくださる。

なので、褒めて励ましてくれたり、すごく的確なアドバイスをくれたり。

 

こちらも、取り繕ってプロのふりをしなくて良いので、素直に堂々とお客様相手に「練習」をさせていただくことができます。

そんな機会はこれから長く続くセラピスト人生の中でも2度とこない時間です。

 

そしてハワイならではの、ハワイアン、日系、白人、そして世界中からの観光客(今はいませんがね)、民族も様々。

体格も30キロ代から200キロ越えの人、150cmないくらいの人からマッサージベッドはみ出る人、本当に様々な人が来ます。

もちろん男性も、女性も。
 

そして日本から来た私たちにとっては、ヒロに暮らす普通の人々と関われる時間。

庭でなった果物を差し入れしてくれたり、手作りの魚のジャーキーを持って来てくれたり。

施術が気に入れば、次は親や子供、友達、次々と連れて来てくれます。

 

そしてその方たちが、やがてプロのセラピストになった時のクライアントにもなってくれます。

ヒロでネットワークを作るためにも大切な時間。

 

楽をして紙キレの資格を集めたい方には辛いかもしれませんが、学びたい方にとってはとてもありがたい宝のような学びの時間になるでしょう。

 

 

もしヒロ以外に在住の方でヒロに通うのは大変だなという方は、自分でスポンサーになるセラピストを見つければ私のところでなくてもこのアプレンティスの420時間は行うことは可能です。

なのでPhase 1の150時間だけ私のところで受けていただくのもありです!

 

 

。。。そしてトータル150時間+420時=570時間をこなすといよいよライセンス試験を受けることができます。

 

 

 

 

Phase 3 ライセンス試験

例年6月、9月、12月に開催。

申請料$50、受験料$90

 

ハワイ島で受けることが可能です。

現在の会場はプナのホンガンジ。(私の時はヒロのホンガンジでした。)

 

実技はなくて、筆記のみ。

もちろん、英語です。

 

前のブログにも書きましたが、アメリカでの就労資格がない場合、試験は受けられますがライセンスは発行されません。(将来的に就労可能になった時に申請可能。)

 

受験時にソーシャルセキュリティーナンバー(社会保障番号)も必要となります。

 

 

出題は100問。

マークシート式の4択で、75%以上で合格となります。

制限時間2時間。

 

内容は

ハワイ州マッサージ法 10%

解剖生理学 50%

マッサージ理論 15%

クリニカルシチュエーション(臨床状況?) 25%

 

 

事前に過去問で勉強会もしますし、日本の受験システムやある程度きちんとした資格テストを経験した方にとってはそれほど難しくはないと思います。

イジワルな質問は出ないので、決められたことをきちんと勉強すれば大丈夫です。

 

ただ、法律、解剖学、マッサージと普段の会話では出てこない英単語がたくさんなので、日本人にとってのハードルはそこになるかなと思います。

 

そして無事、合格通知が届いたら晴れてハワイ州のライセンスドマッサージセラピスト(LMT)として登録となります!!

登録料は$164。

 

 

 

 

 

 

。。。と、ハワイ州マッサージライセンス取得までの道のりはこんな感じになります。

書くだけでも長い!

 

実際にどれくらいかかるかというと、今回の場合は9月2日スタートして、翌年6月のテストを受けるのが最短、実際はきっと6ヶ月では310時間の実践を終わらせるのはなかなか大変なので、12月か、のんびりやってさらにその次の年のテストを受けるか、という感じでしょうかね。

 

きっと途中は果てしなく長く感じることもあるけど、終わって見るとあっという間という感じになるんじゃないかな。

 

 

 

ついでにおまけのその後のお話。

 

ライセンスを取得すると、以降は偶数年の6月30日に更新が必要となります。(更新料$164)

その際、追加講習などは必要ありません。

 

もし日本に住んているから更新料がもったいないなあという場合にはライセンスをinactive(休眠)にすることもできます。

その場合の更新料は$12。

所定の費用を払えばいつでも休眠を解除してactiveに戻すことができます。

 

そういう意味では一度取れば一生ものの資格。

 

 

今回の9月2日からの回はローカル向け英語講習を予定していますが、希望者が何人かいれば日本語での講習も考えています。

大学の夏休みに合わせて最初の150時間をやれば、留学中についでにマッサージライセンスも取れるなあ、とか。

(大変ではありますがね。)

 

 

このコロナで先が見えないご時世。

だからこそ自分の興味を深めたり、資格取得に時間を使うのも一考。

万が一、コロナによる州令でまたビジネスがクローズになった場合などは、返金、延期など柔軟に対応していただこうと思っています。

 

何か不安な点、不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

ここのコメント欄、メッセンジャー、メール(info@halelomilomi.com)、どれでも大丈夫です。

 

 

 

あっ。忘れてたので追記です。

お申し込み先はこちらです。

今回は英語でのクラスなので英語サイトからのお申し込みとなります。

 

 

https://halelomilomi.com/book-us/ola/services/massage-therapy-workshop-phase-one-150hrs

 

普段、ロミロミのアポのために使っている予約システムなので、少し分かりづらいのですが。。。

まずカレンダーから9月2日を選んでクリックしてください。

そうすると、下に10:00amと出ますので、そこをクリック。

お名前などをご記入いただくフォームに進めます。