コンフォートゾーン | 「ハレ ロミロミ オ ケカイマリノ」オーナーブログ  Nohona Hawai'i ーハワイ島暮らしー

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ハワイ島で「ハワイアンから見たハワイ」をシェアするプログラムThe Roots Of Aloha やロミロミのスクール&クリニック「ハレ ロミロミ オ ケカイマリノ」のオーナーをしています。そんな私のハワイでの生活、Nohona Hawai'i。

 

コンフォートゾーン。

心地よくいられる範囲。

もっといえば、ぬるま湯に浸かった生活。

 

私はそんな暮らしがしたいと健在意識では常々思っているのだけど(なにせ中学生のときから「夢は専業主婦」と言っていた 笑)、どうも私の人生はそうはなっていないらしい。

 

30歳のとき、ハワイに住んでハワイの文化をもっと知りたい!という動機だけでハワイ大学に入学して、アロハとマハロくらいしかハワイ語知らないのにハワイアンスタディーズを専攻して、最初の1、2年は英語に苦労して、英語の授業に慣れたころには授業はハワイ語オンリーになっていて、ついていくのが本当に大変だった。

一度止まったら2度とおいつけないのはわかっていたので、課題と試験におわれながら走り続けた4年半。

でもこの期間は大変は大変だったけど、言われたことをやっていれば単位が取れたので、今思えばまだまだコンフォタブルだった。

 

無事卒業してOPTもおわって、さあどうする?となって、日本に帰るという選択肢がなかった私は、日本での起業経験もないのにハワイでえいやと起業した。

まさにコンフォートゾーンから飛び出す感覚。

 

とはいえすぐに開業できるわけでもないので、その間のステイタスを維持するためにコミュニティカレッジでアカウンティングのクラスをフルタイムでとりながら、同時にライセンス取得のためのマッサージスクールにも通って、ようやく準備が整って用意したビザ申請の書類は4cmくらいになった。

 

大学のようにシラバスにそっていればAがとれるわけではない世界、全部自分で判断して、企画して、決めて、また決めて、なんとかそうやって自分で会社をまわすことにも慣れてきて、心地よい住処も手にいれて、庭作りをしたり、10数年ぶりに念願の猫を飼ったり、ようやく理想の暮らしに近づいてきたななんて少し余裕すら感じていたら、13年くらいついていた師匠から独立する運びになる。

 

このハワイで、日本人の私がクム(師匠)からはなれてハワイ文化を「売る」商売をやっていけるのだろうか。

またコンフォートゾーンから出てしまった。

それでも新しい人と新しい世界への好奇心と、あたらしい魅力を見せ続けてくれるハワイの魔力のおかげかなんとかがんばれるもんで、犬猫もいつのまにか計5匹に増えて、悪くない暮らし。

 

更年期もあるのか、一時期のようにばりばり仕事するエネルギーがなくなっていたけど、まあこんな感じのワークバランスでもなんとか食べていけるしなにはともあれハワイ島に自分の暮らしの場があるのだから幸せだなあと思っていたここ数年。

 

と思ったら、2020年コロナ襲来。

ステイホーム自体は大満喫。おかげで庭からの自給自足率も大幅アップ。

が、3月を最後に日本人のお客様、生徒さんゼロ、今年になってもまだまだ気軽に訪れられる目処はたたず。

 

そろそろ収入も戻さなきゃだし、コロナ前よりプランはあったハワイ州のマッサージライセンス取得のためのクラスをいよいよ開催することに。

ローカル向けに開催!なので、英語で解剖学とかマッサージ法も教えなくてはいけないから、私もこれから勉強し直しが必要だし、筋肉名なんかの発音(ラテンなので変な発音)も確認しなきゃなあーとかもあるのだけど、それよりなにより、プレッシャーなのが生徒さんの過半数(予定)がハワイアン!!!!

 

日本人の私がハワイでハワイアンにロミロミを教える。

もちろん、申し込んでくれた人は「先生は日本人」というのを承知の上ではあるんだけど、私にとってはこんなにアンコンフォタブルなことはなかなかないのではないかと思う。

 

コロナやいろいろな状況が後押ししたのはあるけども、私はなんでこんなことを自分で選んで、企画してるのだろう?

そう自問するとすぐに答えはみつかる。

私はずっと、ハワイアンがハワイアンとして抱いているパッションが仕事(収入)につながるお手伝いをしたい、という想いがあった。

今回のプログラムはハワイアンをサポートするとある団体から認定ももらえて学費のサポートをしてもらえることになっているので、ハワイアンである彼らはかなり低い自己負担でマッサージライセンスを取れることになる。

 

ハワイでハワイアンがちゃんとマッサージライセンスをとって、ロミロミを仕事にするお手伝い。

ハワイアンコミュニティへのお返しがやっとできるときが来たなあ、と思う。

 

というわけで、まったくもってコンフォタブルゾーンではないですが、自分を鼓舞してがんばります。