「愛と感謝について教えてくれてありがとう」

私にこのことを教えてくれた大切な人へ。

 


 

 

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ある僧侶の方から教わりました。

 

 

 

仏説阿弥陀経というお経があります。

これは、極楽浄土の世界を描いたお経で、

その極楽浄土には

阿弥陀佛が今も説法をしています。

 

我々が極楽浄土に生まれるには、

その阿弥陀佛の名を称えることだと

説いています。

 

極楽浄土の情景を描いた部分に

以下のような節があります。

 

漢文原文

「舎利弗

彼仏国土 微風吹動 諸宝行樹

及宝羅網 出微妙音

譬如百千種楽 同時倶作

聞是音者

皆自然生 念仏念法 念僧之心」

 

書き下し文

「舎利弗よ、

またその仏の国では宝の並木や

宝の網飾りがそよ風に揺れ、

美しい音楽が流れている。

それは百千種もの楽器が

同時に奏でられているようであり、

その音色を聞くものは、

だれでもおのずから仏を念じ、

法を念じ、僧を念じる心を

起すのである。」

 

舎利弗....お釈迦様の十大弟子

 

 

 

「百千種もの楽器が同時に奏でられている」


この部分から、

あるイメージが浮かびました。

私は、

この世界に生きている一人一人は

内側に音楽を持っていて、

いつもそれを奏でているようだと

思っています。

インドの賛美歌のようなもので、

歌うヨガとも言われる"キールタン”

 

皆んなで声を重ねている時、

一人一人の持つバイブレーションが

とても美しい響きと調和と

拡がりがをつくります。


そこには不協和音は一切なくて、

誰がどう歌っても素晴らしい世界です。

不協和音をつくろうと思えば

つくることができると思います。

ただ、そうせずに

そこに心をこめるだけで、

愛や感謝を思い出すだけで、

どんなに沢山の声や歌が重なっても

調和が生まれる。

キールタンはそういうものなんだ。

ストンと腑に落ちました。

キールタンを歌うように、

皆んなが自分の心に寄り添い

心のスピードで進めば

調和とともに暮らせるんじゃないかな?

そう思いました。

 

本来の心のスピードを取り戻し、

愛や感謝を思い出すことができれば、

まるで生きながらにして

極楽浄土にいるようです。

 

誰でも今いる世界を極楽浄土にできる

というイメージがひろがりました。

 

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そんな気づきがあって更に、

 

「私が大切に続けてきたヨガは、

本来の心のスピードを取り戻し

自然体に還っていくことで

大きな宇宙の流れに委ねていく

プロセスなんだ」

 

と理解しました。

 

一人のヨガの時間も大切だし、

皆んなでつながるヨガの時間も大切。

どちらも美しく素晴らしい。

 

 

今深い悲しみの中にいる人や、

毎日の暮らしそのものが

大変な環境にいる人にとっては、

本来の心のスピードを取り戻し

愛や感謝を思い出すことは

簡単ではないかも知れない。

 

私自身が、

毎日の暮らしに困らない環境にいるから、

ついそれを忘れてしまう。

 

ある人の人生が、ある出来事が、

私にそのことを気付かせてくれました。

 

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少しでも、自分の存在が

他の誰かを助けることが出来ますように。

 

人はお互いに助け合っていて、

優劣や善悪の判断は必要ないと

気付いていられますように。

 

人とのつながりを大切にし

自ら心を開いていくことが、

目の前の世界を豊かにしてくれる

ということを、多くの人と

分かち合うことができますように。

 

ヨガと、

キールタンと、

音楽を通して、

私はこれからもこのことを

忘れずにいられますように。

 

 

「愛と感謝について教えてくれてありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

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Yogini Ai
ヨガスタジオFIVE ELEMENTS
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