翌日に誰とも会う予定がないタイミングでいくべき店…とは限らず「にんにく焼肉プルシン」 | KEN筆.txt

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いつかいきたいと思いつつも、思い切りを要すためなかなかたどり着けない店がありました。それが東新宿駅副都心線口から徒歩3分、明治通り沿いにある「にんにく焼肉プルシン」でごわす。

店名にある通り、ここはにんにくを避けて通れぬ焼き肉店です。焼き物に関しては焼く前からにんにくダレがたっぷりと絡んでおり、そのまま焼いて、つけダレにもにんにくが入っていて、さらには一皿ごとに必ずにんにくが丸のまま添えられているという、にんにくの三段逆スライド方式(©ハトヤ)だよ。

つまり明日、誰とも会う予定がないタイミングを計らなければいけなかったわけです。ラーメンで言うところの二郎系…もっとも「にんにくマシマシ!」とコールすることなく、テーブルにはにんにく塩ダレが置いてあるので、好きなだけ増せます。

それにしても禁断だろ、これは。間違いなくにんにくはどの部位にも合うのだから。いや、禁断を超越して背徳感に満ちた焼き肉です。

写真1枚目が「極ミックス」で和牛のカルビ&ハラミ&ロースの特上厳選三銃士。2枚目がタンの全部位が味わえる「タンミックス」。3枚目の「白ミックス」は小腸、ハチノス、レバー、ハツ、テールなど6種類がにんにくまみれ。4枚目の「和牛切り落とし」も十分うまいのにリーズナブル。

 


にんにくを絡めることで米泥棒から米大泥棒…いや、もはや米ルパンです。食している最中も、店前で立ち止まりながら中に入らず去っていく人たちがけっこういました。おそらく、心情的にはものすごく惹かれつつも、翌日の予定が頭に浮かび泣く泣く諦めたのだと思われます。

とはいえ、そんなにスメルが気になりません。なぜなら、ちゃんとしたにんにくを使っているからです(いいにんにくほど臭わない。これ重要、重要)。その筋では有名な、青森は田子町のにんにくだけに間違いないのだ。なので焼いたにんにくまでホクホクとおいしかった。

 



ちなみに「プルシン」とは“シンプル”を逆さにしたのが由来。メニューからして今どきなネーミングの部位(トモサンカクとかザブトンとか)はなく、すべてをにんにくの味付けで勝負といたってシンプルな方向性。

東新宿以外にも三田、中野、三軒茶屋、そしてもともとの拠点だった沖縄に2店あります。焼き肉はどの店もうまいものですが、いつもと趣向を変えてパンチの効いたシロモノが食いたい場合はこのプルシンをオススメします。