『腹ぺこフィルのグルメ旅』の一発目に登場したカオソーイをやっている店「サームロット」 | KEN筆.txt

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鈴木健.txtブログ――プロレス、音楽、演劇、映画等の表現ジャンルについて伝えたいこと

BGM:平沢進『Caravan』

 

Netflixの人気グルメ番組『腹ぺこフィルのグルメ旅』。現在、シーズン7まで公開されている中、世界中を「誰か僕においしいものを食わせてくれよ!」と飛び回るフィルもなかなか来日せず(来てはいたけど番組とは別だったらしい)、最新シリーズにしてようやく京都を訪れました。うーん、もっともっと食べてほしい店は山ほどあるんだけどな。


で、その番組に出てくる料理はどれもおいしそうなものばかり。テルアビブのシャクシュカなんていうのは、これを見て初めて知ったわけですが、シーズン1の一発目がタイのバンコクで、そこで世界的有名なチェ・ファイおばさん(料理をする時にゴーグルを装着)のカニ肉のオムレツとともに出てくるのがカオソーイです。


カオソーイとは卵麺と揚げたライスヌードルをココナッツカレースープに入れたもので、いくつかのタイ料理屋にいったのですが、なかなかやっていない。やはり本場にいかないとありつけないのかと諦めかけていたところ数年前、たまたま入ったお店のメニューにありました。それが歌舞伎町の「サームロット」です。

 


場所は花園神社とゴールデン街にはさまれた道を東新宿方面に進み、吉本興業とテルマー湯を越えた角(新宿遊歩道出入り口)にあります。実は、現在テルマー湯横の駐車場となっているところには90年代あたりまで小さなスタジオがあり、学生時代にやっていたバンドやP-MODELのコピバンで練習に使っていて、このサームロットの1階にある酒雑貨店で電池を買っていたのだ。


その当時、上がタイ料理屋だったかどうかは定かではないのですが、そういった縁によって導かれたのかもしれません。フツー、ネットやテレビで事前に発見しない限りは入らないでしょうから。


なので、初めていった時はガパオやトムヤンクン、グリーンカレーのようなどのタイ料理屋にもあるものを食すつもりだったのですが、メニューからカオソーイを発見した時には「これ、フィルが食っていたやつやん!」と歓喜。もちろん注文しましたよ。


カレーもそうですが、タイ料理はココナッツミルクを使っているのがいい。自分には絶対に合うと思っていました。番組に出てきたのは通常のラーメンのように最初からスープにヌードルと具が入っていたのに対し、ここのはつけ麺風に別々で登場。それを椀に取ってまぜまぜするスタイルです。

 


麺以外の具は油かす(のようなもの)と、よいアクセントになるタクアン、エシャロットなど。スープの方に鶏肉が入っています。ノーマルな麺と揚げ麺の両方が入っているというのも実に秀逸で、麺モノという感じがあまりせず、タイ料理としての実感の方が強い。


ココナッツミルクカレー麺なんて、字ヅラを見るだけでたまらないじゃないですか。もちろん実際の味も、ココナッツのコクと絶妙に抑えられた辛みがちょうどいい塩梅。ここにライスを追加したらタイカレーライスとしても楽しめます。


このカオソーイ、一度は食べてみた方がいいですよ。これでお腹いっぱいになったあと、隣のテルマー湯にいってお風呂に入ったりなんかしたら最高なんだろうな。