81.賢人からのメッセージ② | babyを亡くしたママのブログ

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09年8月3日息子は天使になりました。

病名は・・先天性心疾患『総肺静脈環流異常症』2ヶ月と17日一緒に生きた幸せを大切にして前を向いて明るく笑顔で生きていきます。1人でも多くの方に勇気&元気をプレゼント出来るようにブログをスタート♪

それまでどうしようもないほどの苦しみに押し潰されていた父。
私の体を借りた賢人のメッセージに元通りの元気を取り戻した。
『お姉ちゃんから言われた一言で突然不思議なくらい気持ちがスッとした。どうしてだろう…』父は驚いていた。
父はいつも強かった。私達家族をいつも力強く守ってくれた。
私達に降りかかるもの全てから守ってくれた。
父の力強さが戻ってきて本当に良かった。
そこから不思議なほど賢人の数値が上がり出した。
血圧も80台、サチュレーションも手術後初めて100となった。
普段本当に明るい父と母。苦しみと悲しみに包まれた祖父母を見るのが孫として悲しかったのかも知れない。
賢人は元気になった父を見て嬉しいという気持ちを数値で伝えたかったのかも知れない。
自分が最期の日…一生懸命溢れる愛情を注ぎ朝から晩まで惜しみなく優しさと愛で看病してくれた家族に頑張った姿を見せたかったのだ。
小さい体だけど頑張ってる!生きている!負けない!諦めない!この家族が大好き!
賢人のメッセージがしっかり伝わった。
父はその日、急に思い立ったようにポニョとジブリ作品のCDを買いに行ってくれた。
ICUの賢人に聴かせる為に…。
ポニョは私が賢人と初めて観たDVD。
ジブリ作品は母がずっと『ば~ばがジブリ作品いっぱい買ってあげるからね~一緒にトトロ観ようね!』と毎日賢人に話し掛けていた。
賢人はそれをちゃんと聞いていた。じ~じの体を借りてCDを買いに行き、音楽だけは聴こうと思ったようだ。
看護婦さんも一緒に賢人にいっぱい歌ってあげた。そんな中、突然妹がいなくなった。
携帯に電話すると『今、杉並の大宮八幡に来てる』という。
そこは私が生まれた時お宮参りした場所。
賢人の為に戌の日に腹帯を貰った場所。
そして私が賢人に『元気になったら大宮八幡にお宮参り行こうね~』と話していた場所。
結局賢人は再入院でお宮参りに行けなかった。しかし私の話を聞いていたから行ってみたいと思ったのかも知れない。妹の体を借りてお宮参りに行ったのだ。妹に後から訊くと突然無性に大宮八幡に行きたくなったと言う。お姉ちゃんがお宮参りした場所に行けば賢人が助かるんじゃないかと思ったと言う。
賢人はちゃんと家族の話を聞いて理解していた。私の望みを一生懸命叶えようとしてくれたのかも知れない。
賢人を思い切り抱き締めたかった。私に魔法があったら今すぐにでも賢人を治して元気にしてあげたい…。