『あんこの本』 | 不動産鑑定士長谷川由紀のいいネ西宮☆こだわりのある方!阪神間の不動産(賃貸・売買) 私が探します!

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㈱小林エステイトの不動産鑑定士長谷川由紀があなたの希望をしっかり聞いて、じ~っくり親身に不動産の物件探しをします!!

姜尚美『あんこの本』は、私の和菓子ライフのバイブルともいうべき、絶大なる信頼を寄せている一冊で、この本に掲載されている和菓子屋さんのお菓子は無条件に食べたくなってしまいます。高麗餅で有名な北浜の菊寿堂義信、あっさりして次々手が出る出入橋のきんつば屋、堺のかん袋のくるみ餅、地元西宮桔梗堂の白玉知故(しらたましるこ)、出町ふたばの豆餅、徳島の小男鹿、當麻寺の中将餅などなど。小豆の風味が生きていて、吟味した素材の良さに、ひとつふたつと手が伸びるあっさりした甘み・・・と、どれも実に美味しかったなぁ。日本各地の間違いない美味しいあんこのお菓子が紹介されています。

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『あんこの本』に掲載されている京都のお店は、日曜がお休みのお店も多くて、心惹かれつつもなかなか訪問できていないのが残念で、特に、紫野源水の「松の翠」と、11月も終わりから3月までしか買えないという亀末廣の「大納言」というのは是非食べてみたいと、虎視眈々、機会を狙っています。

さて、この作者の姜尚美さんは、京都在住。

ほかにも『京都の中華』という本を書かれています。

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この『京都の中華』は、京都の中華がいかに他の街の中華と異なるあっさりした美味しさなのか、その理由と特色を丁寧に伝えてくれる一冊です。京都中華の現在を伝えるガイドブックとしてもすこぶる実用的ではありますが、歩いて食べて聞き取ってというフィールドワークの努力が結実した「論文」のような読み応えを感じて、読後に感動すら覚えます。

どれも実に美味しそうですが、一番惹かれているのは盛華亭。杏仁の種をひたすらすりこぎですって作るという杏仁豆腐が食べてみたいなぁ。

また、民藝運動と十二段家のしゃぶしゃぶの関係もこの本を読んで初めて知りました。同じく民藝運動と縁の深い鍵善良房とともに民藝ツアーとして訪問してみたいと思っています。