ミドルスクールではelectives(選択授業)があり、art, music, Spanishなどの中から好きな授業を選べました。
人気はSpanish
学区のハイスクールの卒業条件のひとつが「Spanish2年履修」だったので、ミドルのうちに1年分履修しちゃう子が多数派でした。
アメリカでハイスクールを卒業する気ゼロの私はずっとart(美術)だったんですけど、1学期だけsign language(手話)を取りました。
私のミドルスクールはhearing disability(聴覚障害)をもっている子を受け入れていて、政見放送みたいに教室の前に手話通訳が入るクラスもありました。
選択授業の手話の先生、ミスターアンダーソンも耳が聞こえません。
いつもとは逆で、選択手話クラスには手話→英語の通訳者さんが入りました。
手話が第一言語の人の話を聞くのは初めてだったので、1回目のsign languageクラスではどんな感じになるのかわくわくしていました。
ミスターアンダーソンが手話で話します。
(すご~い、手話だ~)
それを通訳者が訳してくれます。
通訳"I’m Mr. Anderson. I'm married and I have twin boys...."
そしてアメリカの先生の自己紹介はファミリー紹介あるある
生徒から質問が出ました。
"Do you talk to your kids in sign language?"
通訳者が手話に訳します。
ミスターアンダーソンが手話で答えます。
通訳"My boys enjoy learning sign language, espacially animal signs. This is monkey"
と言ってミスターアンダーソンがサルの手話をしました
確かに面白い!
クラスも笑って、そこからdogは?catは?と動物の手話リクエストオンパレード
自己動物紹介がひと段落し、また違う話が始まりました。
通訳"Now, I will call your names in sign language. Raise your hand when I call your name."
(手話でみんなの名前を呼ぶから、呼ばれた人は手を挙げてね)
え初日にそれ難しくない
この時点の私たち、手話のアルファベット知識ゼロですからね
でも「とりあえずやってみよう精神」は嫌いじゃない
よし、自分が呼ばれたと思ったら挙手するぞ
パパパパッと指でアルファベットを表すミスターアンダーソン。
…いや、わからん
もう一度ゆっくりめにパ パ パ パ
しーん
・
・
・
・
・
・
・
・
・
通訳"It's Katrina"
あ~~~~~~~~
ってこれ山カン挙手は厳しいぞ
でもちょっと面白い
よし次いってみよう。
パパパパッ
パ パ パ パ
しーん
通訳"Alex"
"Oh, that's me!"
パパパパッ
しーん
通訳"Michel"
"Oh, here!"
誰も自分の名前を当てられない
そうなると絶対当てたい
1人メラメラと張り切る私
私には作戦がありました。
日本人の名前に使えるアルファベットは限られてるからわかりやすいはず。
しかも母音で区切られているから、よく見ればわかるはず
シンプルな動きをしたらきっと私だ!
ミスターアンダーソンの手元に全集中
パパパパッ
キターーーーー!!!!
それっぽい動き!!!!
勢いよく手を挙げる私
(((;゚Д゚) ノバッ
ミスターアンダーソンと目が合う
ニッコリ^ ^
やった〜!通訳を介さずに通じ合えた!
見たかクラスの連中ども!
だてに毎日第二言語の中で生きとらんわー!!
はい、大満足でした。
まぁ他にも何人か手を挙げられた子はいたんですけどね
ASL(American Sign Language)片手で9まで数えられるのは便利
本名がChristiana、ニックネームがCocoという子がいたんです。
名簿に書いてある本名を呼ばれた後、
"I go by Coco"
と通訳の先生に伝えてもらっていました。
C O C Oの動きを見て衝撃
見たまんまCOCOじゃん、めっちゃわかりやすいじゃん
するとミスターアンダーソン、COCOCOCOとパクパクやって
「パックマンみたいじゃない?」
と言いました(雰囲気で)
みんなも「ほんとだー」と笑ってました。
こんな感じで1回目のsign languageの授業は楽しく終わりました。
なぜこの話を書くに至ったかというと
手話が共通言語のスターバックスの入り口を見たんです。
「うおおおおアメリカ手話のアルファベットだ」
町でばったり中学の同級生と会ったばりの感動と興奮ですよ。
そういえば、最初このアルファベットで苦労したな…と思い出したのでした。
おすすめ記事▼
なぜか流行っていた返事の仕方
1年の成長を感じる