涙を堪え切れない日[ブライダル] | ピアニスト/ピアノレッスン菊地まゆ子のブログ@東京

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ブライダルの仕事をして
17年になります。
結婚披露宴での演奏です。

同じ演奏のお仕事でも
ライブとは全く性質が違いますが
これも大好きで
わたしにとって
無くすことのできないものです。


毎回毎回、どんなパーティーでも
感動しないことはありませんが
その中でもときどき、どうしても
涙の抑えきれないパーティーがあります。

今日はそんな日でした。



涙が溢れてしまうとき、それは
特別に感動するようなエピソードがあるとか
涙を誘う演出があるとか
そういうことではありません。


理屈ではなく、
なんだかわからないけど
波動のようなものがわーっとやってきて
感動が止まらなくなるときがあるのです。


新郎新婦お二人や
そのご家族、ご友人
いろんな人の人生が交差して
一人一人の生きてる
その道が見えたような・・・
そんな感覚。



ピアニストは
新郎新婦と直接打ち合わせをしないので
披露宴本番で入場してきたときに初めて
お二人の姿を拝見することになるのですが

入場してきた瞬間に
ぶわぁっと涙が溢れてしまったことも
ありました。

そのときは、
会場にいるゲスト(列席者)
全員が一体となって
みんながお祝いの幸せな気持ちに満ち溢れ
あたたかいエネルギーに包まれたような
そんな感覚でした。




今日のパーティーでは
新郎が新婦に
サプライズのプレゼントをする場面があり
そこでやはり
会場が一体になる感覚がありました。



ブライダルのお仕事は、
アーティストというより
職人に近いです。

ライブとは違う能力が求められるし、
かなり神経を使うので
ライブではありえないような
疲れ方をします。
毎回グッタリです。
その疲れに爽快感は
あまりありません(笑)

でも、この仕事が本当に好きで
今日みたいな日は特に
幸せをいただけてありがたいなあと思います。