ウタ様とお呼び 53

そんなこと関係ないです…!

赤面している男に言った。
じゃ、行くよ。

参ったなあ。
後ろを着いてくる制服姿のフランダース。
一緒に行くしかないのだ。

果たして急な坂道を登った先にソコはあるはずだった。

でも今はおしゃれなカフェ。

いらっしゃいませ。お二人様ですか？

海が一望出来るテラス席に座った。





2012年1月15日（日）0時 Twitter更新
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ウタ様とお呼び 52

あ、あのっ!

去りかけたアタシに男が言う。
僕も一緒に行きます。

なんで?
振り返るとまるで、
初めて告白してる中坊みたいな男の視線。

え…あなたが心配だからですっ!

いや違う、フランダースの犬だった。

来れば?

驚いたような感じの彼に言った。

言っとくけど、
もうアンタとは寝ないよ。それでも来んの?





2012年1月14日（金）0時 Twitter更新
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ウタ様とお呼び 51

玄関先で制服姿の男と目が合った。
あ…おはようございます。

…おはよ。

沈黙。

仕事？

ええ、あなたが起きる頃かなと思って戻ってきたんです。

そう、もう行くわ。

じゃあ、これを。
男は手に持っていたビニール袋をアタシに手渡す。

中を見ると
ミネラルウォーターとおにぎりがふたつ入っていた。

…ありがと。





2012年1月13日（金）0時 Twitter更新
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