まずは
ご挨拶が遅れてごめんなさい。
ようやく、取りこぼして開いてた穴が埋まったような気がします。
キレイゴト。六枚目
「もう一度、僕の目を見て言ってごらん」
2016.2.17(水)~21(日)
ART THEATER かもめ座 (南阿佐ケ谷)
無事に、終演いたしました。
御来場いただきましたお客様
気にかけていただきました皆様
出演してくれた俳優の皆様
手を貸してくれたスタッフの皆様
その他、関わりのある全てのヒトモノコトへ
心から、御礼申し上げます。
本当に、本当に、ありがとうございました。
今までのキレイゴト。の中で、一番キレイゴト。らしい純愛で、一番普遍的な作品でした。
御好評いただき嬉しい限りです。
俳優方には負担をかける作品だったにも関わらず、文句の一つも言わず(言えず?)向き合ってくれました。
ぜひ、名前を覚えて、これからの彼らの公演にも足をお運びいただけると嬉しいです。
キレイゴト。は、この光景をもってお休みです。
照明の伊藤将士、美術の川口透も卒業です。
非常に不思議な気持ちです。
今まで本当に立ち止まらずにきたので、立ち止まる、という選択をした自分が不思議というか。
よく出来たねー、みたいな。笑
今までキレイゴト。を応援していただき、本当にありがとうございました。
戻ってくる!と無責任には言えませんが、戻ってこられるよう務めます。
ありがとうございました。
少々、独り言を。
みんなはなんでこうやって取り残されずに生きていけるのか、不思議でした。
一つの光景が終わる度、独りで取り残される。
みんなは後ろなんて振り返らないのです。楽しかったね、次はどんな楽しいことがあるかな?なんて、前を見て歩いていくのです。
私はそれを、置いていかないでと言うことも出来ずにニコニコ見送るしかない。
それでいいはずなのです。本当は。私はそれを望むべきなのです。
でも、そんなに簡単にはいかなくて、結局こういう形になってしまいました。
私がもう少し大人なら、なんとかなったのでしょうか。
今もまだ笑えているのでしょうか。
どれだけ「本人の道だから」と誤魔化しても、私の中はいつまでもあの日のように夕立が降り続いたままなのです。
私の中の私は傘を持ちません。雨に濡れたまま、しょうがないよねって、笑顔を貼り付けたまま立っています。
でも、みんなは、そんなこと言われてもなぁって曖昧に笑っているのです。きっと。
誰も、キレイゴト。のために命をかけてはくれません。キレイゴト。のために死ねるのは、私しかいない。
それが、私にとってどれほど大きな絶望で希望か、分かる人なんて、いない。
それでいいと思える日まで、少し眠ることににします。
こんなこと言ったら嫌われるかな。
まためんどくさいって思われるのかな。
悲劇のヒロインやってるって言われるのかな。
そんなくだらないことを考えずに、胸を張ってキレイゴトを口ずさむために。
1人が辛くて体育座りをする今日の私へ、未来の私が手を差し出すその日まで。
貴方はどうか知りません。
でも、私は、貴方を愛しています。
忘れないでいてくれると嬉しいなぁ。
出会ってくれて、ありがとうございました。
元気で、また、会いましょうね。
おやすみなさい。
2016.3.2
キレイゴト。総合演出
日向あこ